辻村深月の新作長編小説『ファイア・ドーム』が2026年登場
作家生活22周年を迎える辻村深月氏が、ついに新作長編小説『ファイア・ドーム』を2026年6月5日に発表することが決まりました。この作品は、初めてのデビューから22年の集大成とも言え、文芸誌「STORY BOX」で2019年から2023年にわたり連載され、合計25回にわたったものが、大幅な改稿と加筆を経て刊行されます。
超大作としてのストーリー
『ファイア・ドーム』は、1,400枚にも渡る壮大な物語で、辻村氏の最新ミステリーとして位置づけられています。タイトルは、スノー・ドームのように美しさと儚さを併せ持つ山間の地方都市を舞台にし、過去の誘拐殺人事件にまつわる噂がこの街に潜む炎のメタファーとなっています。著者は、「大きな事件は人を魅了してしまう」という思いを持って、この物語を書き上げたと語ります。
読者とのカウントダウン
作品の発売までの1年間、特設サイトを通じて読者とのカウントダウンが行われるという試みもあり、辻村氏のファンにとって楽しみなイベントとなることでしょう。特設サイトでは、作品に関する情報などが更新される予定です。詳細は
こちらからご覧いただけます。
辻村深月のこれまでの軌跡
辻村氏は1980年に生まれ、2004年に『冷たい校舎の時は止まる』でデビューを果たしました。この作品は第31回メフィスト賞を受賞し、その後も『ツナグ』で吉川英治文学新人賞を、『鍵のない夢を見る』で直木賞を獲得し、その名を広めていきました。彼女は『かがみの孤城』が本屋大賞にも選ばれるなど、多数の受賞歴を持っています。
著者の言葉
著者は、「私たちが事件にかかわる理由」をテーマにしたいと長年考えており、『ファイア・ドーム』がその願いを叶える作品になったと自信を持っています。読者に向けて「ぜひ手に取っていただければ幸い」とのメッセージも送っています。
まとめ
辻村深月氏の新作『ファイア・ドーム』は、ただのミステリーではなく、私たちが抱える疑問や好奇心と向き合う、深いメッセージを内包した作品になることが予想されます。リリースまでの期待感を高めながら、ぜひ発売日を楽しみに待ちましょう。