オイシックスが投資
2025-01-21 14:24:40

オイシックス・ラ・大地が精密発酵技術に基づく新たなチーズに投資

オイシックス・ラ・大地が投資した新しい食品の未来



食品宅配サービスを手掛けるオイシックス・ラ・大地株式会社の投資子会社、Future Food Fundが、ドイツのスタートアップ企業Formo Bioに対して新規投資を行った。この投資は、オイシックスが推進する持続可能な食の未来に向けた重要なステップとして注目されている。

Future Food Fundの投資概要


Future Food Fundは「Future Food Fund 2号」というファンドを運営しており、今回の投資はその第17号の案件である。Formo Bioは、麹を使った精密発酵技術を用いてアニマルフリーのチーズや卵といった動物性食品の代替品を製造・販売している企業で、EU圏内の流通パートナーとの連携を促進している。

動物性食品の代替品市場


近年、欧州ではビーガンやベジタリアンが増加し、動物性食品の代替品市場が拡大している。英国のビーガン協会が示すデータによると、2020年から2025年にかけて、代替乳飲料や代替食肉などの市場は年平均成長率が7.3%から16.7%と見込まれている。その一方で、品質や価格、製造ボリュームの確保に関する課題も残されている。

Formo Bioの取り組みとその技術


Formo Bioはこの精密発酵技術を活用することで、従来の動物性食品と比べて価格や品質面での課題を克服しようとしている。例えば、一般的なクリームチーズの製造に比べて、Formoの製品「Frischhain」は温室効果ガスの排出量を65%削減し、土地使用を83%、水使用を96%も減少させることができる。このように、環境への配慮も重要なポイントである。

Formoの今後の展望


Formoは、EU圏内で多くの店舗での取扱いが期待されており、消費者に受け入れられることで、サステナブルな食産業の発展に貢献するというビジョンを持っている。オイシックス・ラ・大地との協業を通じ、日本市場への展開も視野に入れている。

フードイノベーション推進の意義


オイシックス・ラ・大地のFuture Food Fundは、日本国内での食のスタートアップエコシステムを強化するために設立され、国内外の先進的な食品技術への投資を行っている。Formo Bioの取り組みが日本の食品業界に影響を与えることが期待されており、特に気候変動や環境問題への取り組みが進む中で、その重要性は増している。

最後に


今回の投資は、持続可能な食の未来を築くための鍵となる可能性を秘めている。オイシックス・ラ・大地がFormo Bioとのパートナーシップを通じて、日本市場への導入を加速させることで、より多くの消費者に新しい選択肢を提供することを目指している。これからのフードイノベーションの進展がどう展開していくのか、引き続き注目していきたい。


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会社情報

会社名
オイシックス・ラ・大地株式会社
住所
東京都品川区大崎1-11-2ゲートシティ大崎イーストタワー5F
電話番号
050-5305-0549

トピックス(経済)

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