2025年の春、恋活・婚活のプラットフォームである「Pairs(ペアーズ)」と「オミカレ」が新たな協業提携を発表しました。この提携の目的は、異なる領域に特化したサービスを持つ二社がその特性を活かし、より多くの独身男女にマッチングの機会を提供することです。
ペアーズは2012年にサービスを開始して以来、その利用者の成長を続けており、2025年5月には累計登録者数が2500万人を超える見込みです。このアプリは恋愛や婚活における出会いの機会を提供し、常に進化を続けています。一方で、オミカレは婚活パーティーや街コンの情報を集約したサイトで、92万人を超える会員を抱え、国内最大級の情報量を誇ります。彼らのサービスは、オフラインイベントとオンラインを結びつけた新しい形を追求しており、特に最近は自治体との連携やビデオ通話型マッチングアプリ「オミカレ Live」の展開に力を入れています。
この提携により、ペアーズが提供するオンラインマッチングの利点と、オミカレのオフラインイベントの強みを融合させ、新たな出会いの機会が生まれることが期待されています。具体的には、既に2025年4月に実施されたイベントの成功を受けて、今後さらに多くのリアルイベントを開催する予定です。また、両社のアプリやウェブサイト間での相互送客や、参加者に特典を提供する施策も検討されています。
興味深いのは、この提携が生まれた背景です。最近の調査によれば、マッチングアプリを介して結婚した人の割合は25.1%に達しており、特に30-39歳の女性の中では、民間企業や自治体が運営する婚活イベントへの参加率が17.9%にのぼることが示されています。このように、ライフスタイルが多様化する中で、ユーザーはオンラインとオフラインの選択肢を求めていることが伺えます。そこで、オンラインマッチングを活用しつつ、対面での出会いの機会を提供するという新たな方向性が必要とされていたのです。
この提携の象徴とも言えるのが、2025年4月に共同開催されたリアルマッチングイベントの成果です。このイベントでは、参加者の75%、女性に限れば93%が初めてのオフラインイベント参加者という驚くべき結果が報告されました。参加者からは「新しい出会いに希望を持てた」「恋愛に前向きになれた」といった声が寄せられ、多くの人々がリアルイベントに期待を抱く様子が伺えました。
ペアーズの代表取締役CEO、山本竜馬氏は「ペアーズは自分に合った人と出会うことを目指しており、オミカレとの提携は新しいつながりを提供する機会になると期待しています」と述べています。オミカレの代表取締役社長、下永田真人氏も「出会いがゼロではない現代において、マッチングアプリとイベントの利便性を結びつけることで、新たな出会いを提供できると確信しています」と意気込みを語っています。
この協業提携によって、ペアーズとオミカレは、オンラインからオフラインまでを包括するマッチングの可能性を広げ、出会いを求める独身男女に多様な選択肢を提供することを目指しています。今後の展開にも注目です。