クリエイターの現状分析
2026-07-30 12:23:20

クリエイターの新たな課題と取り巻く環境の変化を探る

クリエイター実態調査から見える現実



日本イラストレーション協会(JILLA)が実施した2024年度クリエイター実態調査結果が発表され、クリエイターを取り巻く環境や働き方の変化が明らかになりました。この調査は隔年で行われ、今年で10周年を迎えました。特に、今回はフリーランス法の施行やインボイス制度の導入についての影響が重点的に分析されています。

1. 契約書の締結率の低下



調査結果によると、受注の際に「常に契約書を交わす」と答えたクリエイターの割合が36.6%に減少し、これは2022年調査の55.8%からの大幅な落ち込みです。「たまに交わす」と回答した割合は最多の47.1%で、契約書を交わさないクリエイターも増加しています。この現状は、フリーランスに関連する法整備が進む中で、現実との乖離を示しており、契約の重要性が再認識される必要があります。

2. インボイス制度への対応



同調査では、インボイスの登録状況が49.9%と約半数にとどまっており、特に「登録するつもりはない」というクリエイターが33.6%と高い割合を占めています。このことは、クリエイターの間でインボイス制度に対する理解や対応がまだ十分ではないことを示しています。

3. スキルの重要性の変化



驚くべきことに、クリエイターが今後身に付けたいスキルでは「営業力」が人気を集めており、特に「交渉・マーケティング」に関連するスキルが379件で最多となりました。従来の制作スキルよりも、仕事を獲得するための営業力に焦点が当てられていることが伺えます。また、法律知識への関心も、制度の変化に伴い再び高まっていることがわかります。

4. 健康と休暇の状況



健康管理や休暇の取得状況に関しては、34.3%が「十分に休暇が取れている」と回答しており、2022年調査の16.8%から大きく改善しています。また、毎年健康診断を受ける割合も増加しており、クリエイターの健康意識の向上が見て取れます。

5. 生成AIに対する懸念



自由回答では、生成AIについての危機感が多数寄せられました。無断学習に関する懸念や価格交渉力の低下についての声が目立つ中、AIを制作ツールとして活用する新たな働き方を模索したいとの意見もあります。これにより、クリエイターたちの間でAIに対する受け止め方が一様ではないことが明らかになりました。

6. 今後の展望



調査から見えてきたのは、クリエイターを取り巻く仕事の環境や経営環境が急速に変化しているという現実です。契約書の締結率の低下やインボイス制度の未登録が示すように、クリエイターたちは新たな法律や制度に適応する必要があります。その一方で、営業力の必要性や健康管理の意識が高まるなど、クリエイターにも新たなスキルが求められています。

今後は、継続的な調査を通じて、クリエイターを取り巻く環境や課題を把握し、これらの問題の解決に向けた取り組みを行っていくことが求められています。今後の調査も注目です。


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会社情報

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協同組合日本イラストレーション協会
住所
東京都文京区白山1-7-11白山小澤ビル4階
電話番号
03-6240-0943

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