日立ソリューションズが新たに提供する「DMARC Manager」とは
株式会社日立ソリューションズが、メールの安全性と信頼性を向上させる新しいサービス「DMARC Manager」を発表しました。このサービスは、なりすましメールの発生状況やメール到達率を可視化し、企業が安全なメール運用を実現するためのサポートを行います。DMARCとは、「Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance」の略で、なりすましメールやフィッシング攻撃を防ぐための認証技術です。しかし、DMARCの導入は複雑で、多くの企業がその設定や管理に困難を抱えていました。
「DMARC Manager」の特長
「DMARC Manager」には、以下のような特長があります。
1.
簡単なインターフェース:GUIを通じて、従来の複雑な設定を容易にし、企業がスムーズに導入できるようにサポートします。
2.
可視化機能:自社の送信ドメインを利用したメールのDMARC認証結果や、送信元の分析データ、そしてメール到達率を確認できるため、なりすましメールの発生状況を把握できます。
3.
マーケティングへの活用:正当なメールの受信側での証明結果や到達率を把握することで、適切なメール設定を支援します。
このように、「DMARC Manager」は企業のメールセキュリティ対策に非常に有用なツールとなります。
シンプルな導入プロセス
日立ソリューションズは、20年以上にわたりメールインフラソリューション事業を展開し、多くのノウハウを蓄積しています。そのため、この新サービスをメールインフラソリューションの一環として位置付けており、顧客の特性に合わせて導入支援を行います。このことから、国内におけるDMARCの導入率向上にも寄与すると期待されています。
セキュリティの重要性
最近、ビジネスメール詐欺やフィッシング攻撃はますます増加しています。特に、MicrosoftやGoogle、Yahooなどの大手がDMARCへの準拠を推奨していることから、その重要性は明確です。このような背景の中で、DMARCの導入にはSPFやDKIMなどの他のメール認証技術との連携が必要とされ、その技術的な難しさが問題となっていました。
最近の調査によると、日本におけるDMARC導入率は約10.2%にとどまっています。この状況を改善し、企業のメールセキュリティを強化するために「DMARC Manager」は不可欠なツールと言えるでしょう。
Hornetsecurityとの協業
今回、日立ソリューションズは、Hornetsecurity株式会社との販売代理店契約を締結しました。Hornetsecurityは120を超える国で125,000以上の企業にセキュリティサービスを提供しており、その実績を活かした提供体制が整っています。カントリーマネージャーの伊藤利昭氏は、「日立ソリューションズとのパートナーシップを通じて、私たちのソリューションが日本市場に広く浸透する大きな鍵となる」と述べています。
まとめ
日立ソリューションズの「DMARC Manager」は、企業のメールセキュリティを強化するための新たな一手です。なりすましメールの発見や、受信メールの状況を可視化することで、企業のブランドと信頼性を守る手助けをします。今後、このツールを通じて、多くの企業が安心してコミュニケーションを行える環境が整うことが期待されます。また、日立ソリューションズは、企業や社会の持続可能な成長に貢献し、安心で快適な社会の実現を目指します。さらなる詳細は、日立ソリューションズの公式ウェブサイトをご覧ください。