双日がプライマリ・ケア事業に進出、アジア大洋州での融合を促進

双日の新たな医療戦略

双日は、アジア・オセアニアのプライマリ・ケア市場に新たに出資し、健康支援の広がりを目指しています。出資先として選ばれたQualitasは、マレーシア、シンガポール、オーストラリアで多様な医療サービスを展開しており、そのネットワークを活かすことで、地域医療のさらなる発展が期待されています。

Qualitasの実績

Qualitasは、300以上のクリニックや歯科クリニック、画像診断センターを運営し、年間で280万人を超える外来患者にサービスを提供しています。医師400人を含む約1,700人のスタッフが、様々な医療ニーズに応えるために日々活動しています。特に、生活習慣病や予防医療においては高度な専門性を持ち、産業医派遣を通じて企業向けサービスも行っています。

家庭医療の必要性

近年、患者の健康管理は病院中心ではなく、家庭や地域に根ざした医療が重要となってきています。プライマリ・ケアの役割が拡充される中で、Qualitasは患者が気軽に相談できる医療機関として機能しています。必要な時に専門医療への紹介も行い、患者の健康を総合的にサポートしています。

医療市場の変化

世界的に見ても、高齢化や経済発展により医療の需要が変化しています。特に、生活習慣病が増加している現在、予防や早期診断がますます重要視されています。Qualitasが活動するアジア・オセアニア地域の民間プライマリ・ケア市場は、2020年時点で約3.5兆円規模に達し、年平均成長率でも高い数字を記録しています。

今後の展望

双日は、Qualitasを通じて新たな医療サービスの展開や新興市場への進出を計画しています。医療サービスのデジタル化を推進し、疾患予防やリハビリテーションなど、幅広い健康管理サービスを提供することで、地域社会に貢献する姿勢を強化しています。

共同の取り組み

双日は、2017年から医療分野での取組みを深化させ、専門部隊を新設しました。この取り組みを通して、高齢化社会における医療の課題に対して積極的に解決策を見出し、持続可能なヘルスケアビジネスの構築に向けた努力を続けています。

今後とも、双日はグローバルな視点から地域医療の発展に寄与し、健康で豊かな社会を実現するために尽力していく所存です。