WOGOが新たにリリースした3D自動検図ソフト「Hacadly」
株式会社WOGOは、製造業の機械設計領域に特化した3D CAD向け自動検図ソフトウェア「Hacadly(ハカドリー)」の正式販売を開始しました。この新しいソフトウェアは、設計データが製造要件に適合しているかを、わずかワンクリックでチェックできる機能を持っています。
1. Hacadlyの主な機能とは?
「Hacadly」は、A&Mコンサルトの検図ルールとノウハウを活用し、設計データを自動で評価します。このため、設計サイクルの短縮と設計基準の統一化を実現し、業務の効率を引き上げることが期待されています。特に、β版の段階から利用した製造業の企業からは、迅速な検図や安定した品質向上の声が届いています。
ワンクリックで自動検図
普段使用している3D CAD環境にHacadlyをアドインすることで、すぐに利用可能です。現在は、iCADやSOLIDWORKSに対応し、今後も対応ソフトの拡大を計画しています。ワンクリックで自動検図を開始し、設計不適合の箇所を3Dモデル上でハイライト表示する機能が、直感的な修正をサポートします。
業界標準のルールを搭載
Hacadlyは、製造業のベストプラクティスを収集して50項目のルールを標準搭載しています。このため、導入後すぐに活用でき、自社基準に応じたカスタマイズも可能です。これにより、設計品質の一貫性を保ちつつ、現場固有の要件にも対応できます。
2. 背景と必要性
製造現場では、少子高齢化による人手不足や、熟練技術者の引退が進行中です。その上で製品開発のサイクルは短縮化し、多品種化が求められています。こうした環境下で、「検図」は重要なプロセスとなります。
現在の問題点
目視確認による検図は、人の経験とスキルに依存しており、ミスや見落としが起こりがちです。特に、寸法や公差の管理、部品間の干渉の確認は、属人化しているためにクオリティが不安定になりがちです。Hacadlyはこの問題を解決し、誰でも均一な品質の設計ができる環境を提供します。
3. Hacadlyの技術的特徴
WOGOは独自の形状解析アルゴリズムを用いています。これにより、設計データを「ドメインモデル」と呼ばれる構造に変換し、複雑な設計情報を効率的に処理します。また、検図ルールもベテラン技術者の知見をシステム化したもので、一定レベルの品質保証が可能です。
検図結果のレポート機能
検図結果はHTML形式で出力でき、履歴として保存できます。このデータは設計品質のトレーサビリティを確保し、社内の品質管理に役立てられます。
4. 導入効果と今後の展望
Hacadlyの導入によって、目視確認作業が減少し、作業効率が向上することでコスト削減や納期の遵守が期待されます。また、社内基準を統一化することで、品質の安定にも貢献します。WOGOは今後さらに対応CADの拡大、2D図面への対応、自動設計機能の追加を計画しており、日本の製造業の競争力強化を目指しています。
会社紹介
株式会社WOGOは、東京大学発のスタートアップとして、3D×AI技術に基づくソリューションを提供しています。設計の知見をデジタル化し、日本のものづくりを支える姿勢で、業務の効率化と品質の向上に貢献しています。