近年、印刷産業はデジタル化の波にさらされ続けています。ペーパーレス化が進む中、印刷市場は縮小傾向にあり、経済産業省のデータでは、2019年には前年比で0.02%減の約4兆8,270億円にまで落ち込んでいます。さらに、新型コロナウイルスの影響で印刷需要はさらに減少しているとされています。
しかし、印刷産業は長い歴史を持ち、顧客との関係を大切にしながら発展してきました。そのため、今こそ変化の時です。印刷を中心にしながらも、地域との連携やニーズに応えられる「課題解決産業」へと進化しています。今回、そうした業界の新しい姿を知ってもらうために、一般向けのイベント「ココカラ市場」が開催されることになりました。
ココカラ市場とは
「ココカラ市場」は、全国の印刷産業の関係者が集まり、地域活性化や環境問題、文化振興に取り組む出展者が自らの取り組みを発表する場です。北海道から九州まで、多岐にわたる地域の課題に焦点を当て、商品や解決策を広めることを目的としています。
イベントでは「食べる、触れる、体験する」をテーマに、子どもから大人まで楽しめる内容が用意されています。訪れた方々は様々な地域の素晴らしい取り組みに触れながら、持続可能な「経済」「環境」「社会」を学ぶことができます。日本各地の魅力と社会課題を結びつけ、楽しく理解を深める絶好の機会となるでしょう。
ココカラ市場の具体的な出展事例
- - 民俗芸能 安来節どじょうすくい踊り体験: 地元の伝統文化を体験。
- - 大分・山香町の休耕田再生: 過疎化が進む地域の有機的な取り組み。
- - 蝦夷鹿無水レトルトカレー: 北海道からの特産品の試食・販売。環境問題の解決策にもなります。
- - 間瀬雅介氏による再生プラスチックアート: リサイクルやアートを通じて環境意識を高める企画。
- - 日用品演奏ユニット「kajiiカジー」の生演奏: 廃材楽器を使ったユニークな音楽体験。
このイベントを通じて、地域に根ざした活動を行う皆さんや、印刷産業がどのように未来を築いていくのかについて知ってもらえることを願っています。
イベントの詳細
- - 名称: ココカラ市場
- - 日時: 2022年4月29日(金・祝) 11:00~17:00
- - 場所: アーツ千代田3331 (東京都千代田区外神田6丁目11−14)
- - 内容: 地域の食・文化・環境についての展示や体験が満載。
- - 実行団体: PrintNext2022実行委員会。
印刷とは何か、その可能性はどこにあるのか、多くの方に実際に見て、触れて体感していただける貴重なイベントです。興味がある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。