新GNSS受信機発表
2025-07-31 18:01:58

トプコン、観測範囲を拡大するGNSS受信機『HiPer XR』を発表

トプコン、GNSS受信機『HiPer XR』の特長とは



株式会社トプコンから新たに登場したGNSS受信機『HiPer XR』。本機は従来のGNSS受信機の枠をはるかに超え、急速に発展している衛星測位システムに対応するために設計されています。この製品は、米国のGPSだけでなく、ロシアのGLONASS、日本の準天頂衛星(QZSS)、中国のBeiDou、EUのGalileoなど、さまざまな衛星からの信号を受信できるのが特徴です。

発売の背景



近年、各国の衛星測位システムが整備されており、これにより信号の多様性も増しています。それに対応するため、トプコンは新しい技術と機能を取り入れた『HiPer XR』を開発しました。これにより、都市部や山間部など、受信環境が困難な場所でも高精度な測位が実現できるようになりました。

TILT(TM)補正機能の強化



本機の大きな特長の一つは、最大60°までの傾きを補正するTILT(TM)補正機能の搭載です。この機能により、壁際や障害物が多い環境でも、従来のGNSS受信機では計測が難しかった地点においても正確な観測が可能になります。特に、作業者の経験やスキルに左右されることなく、スピーディーに高精度な測定が行える点は、大きなメリットと言えるでしょう。

拡張されたデジタル簡易無線



『HiPer XR』は、従来機に比べて約1.5倍に伸びた通信距離を実現しています。これに加え、82チャンネルに増加したデジタル簡易無線を搭載しており、混信が多い現場でも安定した通信が可能です。これにより、広範囲な測量プロジェクトでも信号の安定性が大幅に向上し、効率的な作業が期待できます。

USB Type-C & 4G通信モジュール



また、最新のUSB Type-Cインターフェースを採用し、通信と充電を迅速に行える点も優れています。さらに、グローバル対応の4Gセルラー通信モジュールが搭載されているため、SIMカードが不要で、携帯電話ネットワークを利用した柔軟な通信が可能です。

耐環境性能と堅牢設計



『HiPer XR』は、IP67規格に準拠した防塵・防水性能や、過酷な環境に耐えるためのMIL-STD-810G 516.6準拠の落下衝撃試験もクリアしています。これにより、厳しい条件下でも安心して使用できる堅牢な設計となっています。

業界のニーズを捉える



トプコンは、これからも建設現場のニーズに柔軟に対応し、ICT技術を駆使して生産性の向上を図る方針です。特に、業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献するため、引き続き革新的なソリューションを提供し続けるでしょう。

まとめ



新たに仲間入りした『HiPer XR』は、機能性だけでなく、使いやすさや安定性にも配慮された製品です。これにより、建設業界における作業効率の向上が期待されるでしょう。今後の活躍に大いに注目したい製品です。発売は2025年7月を予定しており、価格はデジタル簡易無線搭載タイプが418万円、通常版が374万円となっています。


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会社情報

会社名
株式会社トプコン
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