中国食品業界の挑戦
2025-06-03 12:29:54

中国食品業界の新たな挑戦、「他人の戦をしない」戦略の重要性

5月初旬、中国・上海で開催された「FBIF2025(Food & Beverage Innovation Forum)」は、食品飲料業界にとって重要なイベントでした。このフォーラムには、NestléやKraft、Yakult、Meijiなど、国内外の食品業界のメジャー企業が一堂に会し、7,400人以上の関係者が参加しました。この規模のイベントは、業界のトレンドや課題を深く理解するための絶好の機会です。

フォーラムの中で、株式会社コーポレイトディレクションの中国法人である析道(上海)管理咨询有限公司の食品飲料およびヘルスケア領域ディレクター、厳 偉氏が「不打别人的仗(他人の戦をしない)」をテーマに講演を行いました。彼は特に中国の食品企業が直面している「模倣疲れ」やトレンド追従の限界について言及し、企業戦略の再構築の必要性を強調しました。

厳氏は、日系企業8社の代表的な事例を取り上げ、それぞれの企業の戦略的特性や商品開発スタイルを分析しました。明治、カルビー、味の素、サントリー、キリン、ハウス食品、ヤクルト、森永乳業といった企業の戦略を比較することで、企業が持つ「企業人格」とその成り立ちを可視化しました。

彼の講演は、戦略の本質が単なる計画や目標設定ではなく、企業がどのように成長し、どのような道を歩んできたかが反映されたものであるとまとめました。この観点から、企業は他社の戦略を単に模倣するのではなく、自らの強みを活かし、独自の道を進むことが求められているのです。

CDI-Chinaは、この講演を通じて、日系食品メーカーが中国市場でどのようにしてブランドを確立し、チャネル戦略を練り上げていけるのか、その支援を強化する意志を示しました。また、「日中食品経営研究会」を通じて、実践的かつ継続的な対話の場を提供し、企業の成長を支援する活動を続けていく考えです。

最後に、コーポレイトディレクションについても触れておきましょう。1986年に設立された株式会社コーポレイトディレクションは、大企業および中堅企業向けに経営コンサルティングを提供しており、全社改革や海外展開、新規事業開発など多岐にわたります。このような背景を持つ企業の見識をもとにした講演は、多くの参加者にとって刺激的であり、今後の業界動向についての洞察を与えました。

興味のある方は、株式会社コーポレイトディレクションの公式ウェブサイトから詳細を確認し、お問い合わせをしてみてください。日中の食品業界の未来を切り拓くための重要な議論が、今後ますます必要とされています。原則を重視し、独自の戦略を持とうとする姿勢が、企業の生存を左右する重要なカギとなるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社コーポレイトディレクション
住所
東京都品川区東品川2-2-4天王洲ファーストタワー23階
電話番号
03-5783-4640

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