トラックの余生活用
2025-05-20 12:17:52

トラックの“余生”を活かした災害支援の取り組み

トラックの“余生”が災害支援に役立つ



2023年5月16日、パルシステムグループの物流会社である㈱パルラインが、東京都江東区にある八王子センターで特別な贈呈式を行いました。このイベントでは、配送業務で使用されてきた1.5トントラック5台が、公益社団法人ピースボート災害支援センター(PBV)に贈られました。これにより、使われなくなったトラックが新たな命を吹き込まれ、災害支援活動に貢献することになります。

贈呈されたトラックは、これまでの配送業務で蓄積された経験を活かし、大規模災害時の物資運搬や支援活動に使用される予定です。PBVは、被災地域に向けた支援物資の輸送や、必要な食事を提供するキッチンカーとしての利用を計画しています。特に、自社で設計した「FOOBOUR(フーバー)」という車両に改装されることが決まっており、キッチンや冷凍冷蔵設備、電源を備えた機能的な車両として従事します。

実際に、過去の能登半島地震などでは、これらの車両が炊き出しでの食事提供を行ったり、アクセスが困難な地域の食品庫としても利用されてきました。そういった地域では、住民が必要とする支援が届きにくく、保管型の食材提供拠点として重要な役割を果たしています。

さらに、災害支援の必要がなくなった場合でも、PBVは地方自治体の協力のもと、生活困窮者への食品提供を行うフードパントリーの拠点としても活用する計画です。特に人口が少ない地域では、生活困窮者支援が行き届かないことが多いため、同団体は今後10台のトラックを配置し、支援活動を強化していく方針です。

贈呈式にはPBVの上島理事も参加しており、彼は「これからの活動に期待を寄せています。生協の配達用トラックは、普通免許で運転できるため非常に便利です。ぜひ、有効に活用させていただきます」と語りました。一方、パルラインの太田賜嗣夫社長も「これまで利用者の生活を支えてきたトラックが、再び異なる形で地域に貢献できることを嬉しく思います。今後も定期的に新たな車両を投入し、さらなる支援を行いたいと考えています」と述べています。

この取り組みは、ただの輸送手段以上の意味を持ちます。トラックの“余生”が新たな形で人々の生活を支え、地域に希望をもたらすという取り組みの重要な一歩となるのです。こうした活動は、2025年の国際協同組合年に向けた継続的な支援の一環でもあり、未来に向けた一層の発展が期待されます。これからも、パルシステムグループはその活動を通じて、多くの人々の手助けをすることでしょう。

企業情報


株式会社パルライン
所在地:東京都江東区千石1-4-9
代表取締役社長:太田賜嗣夫
売上高:110.4億円
社員数:3,319人
資本金:9千5百万円(2024年3月末現在)
HP:https://www.palline.co.jp/

パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6
理事長:大信政一
会員・統一事業システム利用会員総事業高:2,541億円
組合員総数:173.5万人(2024年3月末現在)
HP:https://www.pal-system.co.jp/


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会社情報

会社名
パルシステム生活協同組合連合会
住所
東京都新宿区大久保2-2-6ラクアス東新宿
電話番号
03-6233-7200

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