新国立劇場新シーズン開幕！オペラ『ラ・ボエーム』の魅力とは

新国立劇場（東京都渋谷区）が2025/2026シーズンを、永遠に愛されるオペラ『ラ・ボエーム』でスタートします。このオペラは、19世紀のパリを舞台に、詩人ロドルフォとお針子ミミの切ないラブストーリーが描かれています。若き芸術家たちの夢と苦悩を詩情豊かに描く作品で、プッチーニの感動的な旋律がその物語を彩ります。

美しい青春の物語

『ラ・ボエーム』は、貧しさの中でも自由で夢を追い続ける若者たちの姿を描いた青春群像劇です。この作品は、ミュージカル『RENT』の原作としても知られ、その影響力は時代を超えて多くの人々に共感を呼んでいます。特に、クリスマス・イブにロドルフォとミミが出会う場面は、オペラ史上でも最も美しいラブシーンとして名を馳せています。

豪華なキャスト陣

新シーズンの幕開けを飾るのは、名匠パオロ・オルミの指揮のもと、個性豊かな歌手たち。ヒロインであるミミ役にはマリーナ・コスタ＝ジャクソンが登場し、その情感豊かな歌声で聴衆を魅了します。ロドルフォ役にはイタリアのオペラのスター、ルチアーノ・ガンチが登場し、その圧倒的な声で物語に深みを与えます。また、ムゼッタ役には伊藤晴が出演します。

心に響くストーリー

本作の物語は、まずクリスマス・イブのパリから始まります。若くて貧しい作家のロドルフォが仕事をしていると、隣の部屋のお針子ミミが火を借りにやって来ます。二人は一瞬で恋に落ち、その後の生活の中で彼らは夢を追い、愛を謳歌します。しかし、運命は悲劇をもたらします。ロドルフォは貧しさからミミとの別れを決意し、その後彼女が病気で苦しむ様子を知ることになります。

このオペラは、若者たちの夢と挫折、愛と喪失の物語を描き、感動を誘います。観客を引き込むストーリー展開はまさに映画のようで、繊細な演出によってその感情がより一層引き立たれます。

新世代のアーティストたち

新国立劇場は、若いアーティストたちの育成に力を入れており、オペラ部門は2018年から大野和士が芸術監督を務めています。劇場では年間約10本のオペラ公演が行われており、高校生のためのオペラ鑑賞教室など、教育プログラムも実施しています。
このような取り組みを通して、オペラの未来を担う才能を育てているのです。

上演情報とチケット申し込み

『ラ・ボエーム』は、2025年10月1日から11日まで上演されます。公演日は以下の通りです：

- 10月1日（水）18:00
- 10月4日（土）14:00
- 10月9日（木）14:00
- 10月11日（土）13:00

チケット料金は、S席が26,400円、A席が22,000円、B席が15,400円、C席が9,900円、D席が6,600円、Z席が1,650円です。学生や高齢者には割引も用意されていますので、ぜひお見逃しなく。

【お問合せ】新国立劇場ボックスオフィス（03-5352-9999）

新国立劇場『ラ・ボエーム』の詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。