ファミリー企業経営者必読の指南書
青山財産ネットワークスが2月1日に発売した電子書籍『事業承継親の心子知らず子の心親知らず』は、特にファミリー企業に携わる経営者にとって必携の一冊です。本書は、事業承継における感情や認識の重要性を明らかにし、失敗ケースから得られる教訓を通じて、よりスムーズで円満な承継の方法を探ります。
事業承継の難しさ
事業承継は多くの経営者にとって避けて通れない課題です。特に、親子間や家族間の関係性が絡むと、思わぬ感情が摩擦を生むことがあります。書籍では「思い」「理解」「感謝」が欠けると、どのような問題が生じるのかを具体的な事例を元に考察しています。
失敗ケースの紹介
本書は、実際に発生した19の失敗ケースを紹介し、そこから学べるポイントを詳細に説明しています。
- - 第1章: 欲と執着の事業承継 では、経営者が持つ心の欲や執着が、直面する問題を悪化させることがあることについて述べています。例えば、「退職後も現役気分を引きずる経営者」がもたらす問題や、自社の株式を執拗に持ち続けることで未来を描けなくなる様子などが挙げられます。
- - 第2章: 嫉妬と怒りの事業承継 では、兄妹間の遺産相続を巡る感情のトラブルが如何に経営に影響を与えるかを事例を通じて明らかにしています。こちらも具体的なケースが豊富で、現実味を持って学ぶことができる内容です。
- - 第3章: 無知の事業承継では、経営者自身が事業承継に関する認識不足による危機が詳細に描かれています。特に、後継者が適切な情報を持たないことで、思わぬ事態を引き起こす例が数多く紹介されています。
より良い事業承継のために
本書の中では、ファミリー企業ごとに異なる「最善の事業承継対策」についても触れています。青山財産ネットワークスが提唱する「全体最適」の考え方を採用し、家族や従業員、取引先など、すべてのステークホルダーの意見や感情を考慮することが重要だとされています。事業承継の成功には、これらの関係者への思いや感謝の気持ちが不可欠です。
まとめ
『事業承継親の心子知らず子の心親知らず』は、今後の事業承継をよりスムーズに進めるために必要な考え方やノウハウ、また実践的な教訓を多く含んだ一冊です。事業承継に悩むファミリー企業の経営者にとって、非常に有益な内容となっていますので、ぜひ手に取ってみてください。
書籍情報
- - 定価: 1,650円(本体1,500円+税)
- - 仕様: 四六判、192頁
- - 発行: 日経BP
- - 発売日: 2022年2月1日
- - Amazon商品ページ: こちら
編著者について
青山財産ネットワークスは、1991年に設立され、個人資産家や企業オーナー向けに専門的なコンサルティングサービスを展開しています。相続や財産管理といった分野での豊富な経験を持ち、今ではテクノロジーを融合したサービスも行っています。
本書は、ファミリー企業の経営者をはじめ、多くの読者に広く読まれることが期待されています。