産学連携のAIアプリ「エコポン」:環境教育の新スタイル
株式会社カラクライが、跡見学園女子大学と共同で開発した資源分別支援AIアプリ「エコポン」が、2025年5月28日から30日まで東京ビッグサイトで開催された「2025NEW環境展」に出展されました。このアプリは、特に小学生を対象にしており、楽しくごみ分別を学ぶことができる新しい環境教育のツールです。
「エコポン」の特徴と機能
「エコポン」は、AI技術を駆使して、リサイクルの中でも特に雑紙の分別をテーマにしています。ユーザーはタブレットやスマートフォンを使って、AIキャラクター「エコポン」を育成したり、SDGsに関するクイズに挑戦したりしながら楽しむことが可能です。
このアプリには「学習モード」と「分別モード」という2つの機能があります。さまざまなごみの分別方法を遊び感覚で学ぶことができ、子供たちが達成感を得られるように設計されています。
- - 学習モード: ユーザーがカメラで写した雑紙について、「エコポン」に正しく教えることで、彼らの育成が可能です。教育と楽しさを融合させた新しい学びにより、エコポンは自動で分別精度を向上させます。
- - 分別モード: 育てたエコポンによって、カメラで写した雑紙をリアルタイムで分別してもらえます。この際、各雑紙につきSDGsに基づいたクイズも出題され、ポイントシステムによりユーザーが楽しみながらステップアップできる仕組みがあります。
産学連携による開発背景
エコポンの開発は、安藤生大教授の構想から始まりました。彼は、従来の環境教育が一過性のものであることに危惧を抱いており、AIとゲーム性を組み合わせた永続的な学びの提供を目指しました。これを実現するために株式会社カラクライが技術支援を行い、約4か月で実用化されました。安藤教授は、「エコポンの実現にあたりカラクライの優れた技術力が大いに助けとなった」と高く評価しています。
「2025NEW環境展」での展示内容
展覧会中、「エコポン」のブースには多くの来場者が訪れました。展示内容は、直接触れて試せるデモ体験があり、来場者たちは楽しみながら学べる環境と情報を手に入れました。自治体や企業のSDGs推進担当者が多く、エコポンの導入を考えている問い合わせも受けているとのことです。
さらに、大学生たちが展示準備や来場者との対話を通じて実務経験を積む機会となり、教育の観点からも大変有意義な場となりました。
今後のイベント
「エコポン」に関連したイベントも数多く予定されています。これらのイベントは、幅広い人々にエコポンの魅力や有用性を伝える絶好の機会です。
- - 6/24(火): 東京大学での学会発表
- - 6/28(土): 跡見学園女子大学でのワークショップ
- - 8/2(土): 文京区シビックセンターでの「クールアースフェア」出展
お問い合わせとまとめ
「エコポン」の応用範囲は雑紙だけでなく、ビンやカン、ペットボトルの分別、さらには燃えるゴミと燃えないゴミの分別にも対応しています。学校や自治体での利用を希望される方は、安藤教授または株式会社カラクライにお問い合わせください。
株式会社カラクライでは、AIシステムやアプリの受託開発も行っており、企業の新商品開発にも力を注いでいます。関心のある方は、公式サイトからの情報収集をお勧めします。