新たな介護現場の革命、switle BODY
介護業界で長年の課題を抱えている洗身の問題に、本質的な解決策を提供するのが、株式会社シリウスが開発した「switle BODY(スイトルボディ)」です。2024年4月に市場に登場するこの製品は、国からの全面的な支援を受けることが決まり、介護事業所にとっての救世主として期待されています。
100%の補助金で導入ハードルを下げる
令和7年度補正予算が承認され、介護事業所がこの新たな洗身用具を採用する場合、国が75%、都道府県が25%を補助することになります。これにより、施設の規模や種類にかかわらず、実質的ゼロコストで導入が可能となるのです。
災害時にも頼れる存在
スイトルボディは、特に震災時の利用を想定して開発されています。避難生活ではお風呂やシャワーを利用することが極めて困難ですが、本製品はわずか1リットルの水を使用して全身を洗浄できるため、衛生管理の面で大きな助けになります。これにより、震災後の劣悪な環境においても、安定した衛生状態を保つことが可能です。
共同開発による相乗効果
株式会社シリウスは、アース製薬と共同で開発した「MA-T化粧水 switle CareWater」を併用することを推奨しています。この化粧水を使用することで、肌の保湿や機器の保清・消臭効果が期待され、介護を受ける人々の快適さがさらに向上します。スイトルボディを用いた洗身は、ただの洗浄行為に留まらず、心身のケアへとつながるのです。
各地への拡販計画
シリウスは全国47都道府県に代理店を持ち、今回の補正予算の恩恵を広く届けるための販売体制を整えています。約83,800の保健施設がこの補助の対象となり、今後介護業界全体において大きな変革を起こすでしょう。
資金調達も行い未来へ挑戦
また、シリウスではDPO(企業が直接株式を募集して資金を調達する方法)を利用し、最大9,900万円の資金を調達する計画を立てています。この資金はswitle BODYの生産増加に充てられ、多くのニーズに応えられる体制を構築していくとのことです。
まとめ
介護業界で新たな洗身用具、switle BODYの登場が待たれています。政府からの100%補助金という大きな支援を受け、災害時の衛生問題を解決し、日常の介護負担を軽減するこの製品は、未来の介護のスタンダードとなるかもしれません。シリウスの今後の動向から目が離せません。