笑いながら学べる科学の世界
2025年7月に発売された『めくってオモロい マジすか科学』は、たった2ヶ月でその人気が証明され、3刷の発行が決まりました。この本は、科学をユーモアと共に学ぶことを目的としており、親子で楽しむことができる内容が多く盛り込まれています。特に、理系に興味を持たせたい親御さんにはうってつけの一冊です。その中身のユニークなエピソードをいくつかご紹介します。
うっかりのひらめき
本書には「実験中にうっかり鼻水をたらして大発見した」という実際のエピソードがあります。イギリスの細菌学者フレミングは、実験中に鼻水を細菌の上に落としたことで、リゾチームと呼ばれる酵素の殺菌作用を発見しました。この発見が後にペニシリンの開発につながったのです。科学の世界では、偶然が意外な結果を生むことも多いということを教えてくれます。
奇妙なサイエンス:ライオンのうんこ
別の驚くべき話題は、電車事故を防ぐために利用されたライオンのうんこです。野生のシカが鉄道に近づく原因は、鉄分不足から来るものだとされており、動物園のライオンのうんこを線路にまくことでシカの接近を防ごうとした試みがありました。しかし、臭いが周囲に拡散し、多くのクレームが入ったため、このプロジェクトは中止されました。その後、シカが嫌がる成分が抽出された液体が開発されたそうです。
30年の集大成
また、中世イタリアの医学生サントーリオは、なんと30年間も自分の食事と排泄物を量り続けたという異色の研究を行いました。彼は、自宅に特製の天秤を設置し、そのデータを収集していました。その結果、食べたものの半分以下しか排泄されないということが分かり、体内の水分損失についても理解を深めたのです。こうした一見奇妙な研究が、実は重要な発見に繋がることがあるとのこと。
宇宙へのメッセージ
科学の冒険は地球を越え、宇宙へも広がっています。1970年代に打ち上げられた探査機パイオニア10号と11号、ボイジャー1号と2号には、地球の音や様々な国の挨拶を収録したレコードが搭載されました。宇宙人に向けたメッセージとして、もしかするとどこかで彼らに届くかもしれません。
医療への挑戦
更に驚くべきは、光るブタの研究です。オワンクラゲの遺伝子を持つこのブタは、病気の治療に役立つことを目的としています。病気にかかっている細胞が光ることで、進行具合が視覚的にわかるようになるというのです。これははるかに科学の可能性を広げるもので、未来の医療を担う革新の源となることが期待されています。
このように、『マジすか科学』には、科学の楽しさが詰まっています。時には滑稽にも思える発見や研究を通して、科学への興味を持つきっかけとなってほしいとの思いで作られました。これを手にすることで、お子さんが未来の偉大な科学者になる可能性もあるかもしれません。この本を家族で読み、科学の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか?
商品情報
- - 書名: めくってオモロい マジすか科学
- - 監修: 尾嶋好美
- - 文: こざきゆう
- - 絵: 和田ラヂヲ/かるめ
- - 定価: 1,430円(税込)
- - 発売日: 2025年7月10日
- - 判型: 四六判/176ページ
- - 電子版: あり
- - ISBN: 978-4-05-206148-6
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