デジタルアクセシビリティアドバイザー認定試験が全国で受験可能に
2023年11月から、デジタルアクセシビリティアドバイザー認定制度が全国の300箇所以上で受験できるようになります。この新たな取り組みは、オデッセイ コミュニケーションズが提供する試験システム「Odyssey CBT」を利用して実現されます。
受験の背景と目的
日本支援技術協会は、誰もがデジタルの恩恵を享受できる社会の実現を目指しています。特に、デジタルアクセシビリティの向上を図るため、支援する人材を多く認定・育成していくことが求められています。この取り組みは、2023年4月に日本財団からの助成を受けて始まり、9月には認定制度のリニューアルが行われました。
これまで、デジタルアクセシビリティに関連する認定試験は、受験会場や機会が少なかったため、参加が難しいという声が多く聞かれました。それに対し、オデッセイ コミュニケーションズと業務提携を結ぶことで、より多くの人々が受験可能になる環境が整います。この提携により、受験者が自分の選択で試験会場を決められる柔軟さも魅力です。
アクセシブルな試験システムとは
オデッセイ コミュニケーションズの「Odyssey CBT」は、全国47都道府県に広がる300以上の受験会場で、希望の日程で受験が可能です。この試験システムは、障害のある方にも配慮されたアクセシブルな設計がなされており、各種支援サービスを利用することで、受験のハードルが大幅に軽減されます。受験時間の延長や、特別な設定変更などが行えるサービスも用意されています。
受験申込は、2023年11月下旬から開始される予定ですので、興味のある方は早めの準備が必要です。
新たな知識とスキルを認定
デジタルアクセシビリティアドバイザー(DAA)は、ICT機器の利用支援を行う知識と技術を持つ専門家のことを指します。この認定制度では、基本的な知識から専門的なスキルまで、3つのレベルが設けられており、受験に合格するとブロックチェーン技術を用いたデジタル証明書「オープンバッジ」を授与されます。また、合格者は希望により、デジタル庁が推進する「デジタル推進委員」に登録することも可能です。
特に注目されるのは、今後さらに専門性を求める「Professionalレベル」の認定制度が創設される予定で、多様なニーズに応える人材の育成が期待されています。
認定制度の普及に向けた努力
日本支援技術協会は、今回の試験開始後も継続的にアクセシビリティ向上の取り組みを進めていく方針です。具体的には、受験システムへのさらなる機能追加や改善が計画されており、すべての人が参加しやすい試験環境を整えることを目指しています。また、認定資格についての情報を広めるため、公式動画も公開されています。
今後も、デジタルアクセシビリティアドバイザー認定制度が、より多くの支援者を輩出し、デジタル社会の発展に寄与することを期待しています。 詳細情報や公式テキストの販売は、協会やオデッセイ コミュニケーションズの公式ウェブサイトで確認できます。
会社情報
所在地:東京都葛飾区
設立:2016年
公式HP:
https://www.jatc.jp/
所在地:東京都千代田区
設立:1996年
公式HP:
https://www.odyssey-com.co.jp/
この新しい認定制度によって、デジタルを活用することに障害がある方たちも安心してアクセスできる社会が進展することを期待しています。