新しい価値を創造する高校生たちの挑戦
このたび、常翔啓光学園高等学校の2年生が考案したビジネスプランが、全国規模のコンテストである第12回高校生ビジネスプラン・グランプリにおいて、応募総数の中から見事ベスト100に選ばれた。このプランは、持続可能な社会を目指した新しい歯ブラシ「サステナブラシ」であり、環境意識の高まりと口腔ケアの重要性を組み合わせたユニークなアイデアだ。
コンテストの背景と制度
日本政策金融公庫が主催するこのコンテストは、全国の高校生が参加し、自らのビジネスアイデアを発表する場であり、毎年多くの注目を集めている。今年は過去最大となる5,151件からのエントリーがあり、その中に常翔啓光学園の生徒たちのプランが名を連ねたのは誇らしい成果である。これまでこのコンテストへの参加は初めてとなる。
プランの核心「サステナブラシ」
今回のプランは、代表として参加した4人の生徒、竹澤太智さん、大西洋平さん、久保田奈津さん、松田初穂さんによって考案された。彼らは、プラスチックゴミ削減を目指し、歯磨きという身近な行動から環境問題に取り組むことを目指した。「サステナブラシ」は、ボディ部分を耐久性のあるステンレス製にし、交換可能なヘッド部分にバイオマスプラスチックを採用することで、持続可能な利用を可能にしている。
市場調査と実務者の意見
彼らは約4ヵ月間にわたり、市場調査やマーケティング戦略、実際の製品開発などに取り組んできた。単なるアイデアに留まらず、実務的な観点からも作品の精度を高めるために、歯科医師や業界の専門家から直接意見を取得した。彼らの取り組みは、単なる学校のプロジェクトを超え、実現可能なビジネスプランとして評価される要因となった。
環境と健康の両立を目指す
日本国内では、プラスチック製の歯ブラシが毎年約7,000トンも廃棄されている現実がある。その一方で、虫歯や歯周病を防ぐための「予防歯科」の意識が高まっており、歯磨きの重要性が見直されている。「サステナブラシ」は、このような社会課題に対する挑戦として、使用頻度の高い製品が環境に与える影響を軽減するための新しいアプローチとなる。
生徒たちの声
参加した生徒たちは、様々な苦労や学びを得ながらこのプランの作成に取り組んだ。竹澤さんは、「魂を削って取り組みました」とその過程を振り返り、大西さんは「収支計画が特に大変だった」と感じたことを語る。久保田さんは仲間との意見交換の大切さを強調し、松田さんは調査や議論の重要性を再認識したと述べた。
未来への展望
常翔啓光学園高等学校は、今後も生徒たちの自主性を重んじ、学びの場と現場を結びつけた教育を提供していく。彼らの挑戦は、現代の複雑な社会課題に対する解決策の一つを提示しており、持続可能な社会の実現に向けた第一歩となるだろう。これからの彼らの可能性に期待が寄せられている。