佐賀で初の電動キックボードシェアリング実証実験が開始！地域活性化へ期待

佐賀で始まる新たな移動手段、電動キックボードシェアリング

2024年9月8日から12月8日まで、佐賀県佐賀市でBRJ株式会社による電動キックボードのシェアリングサービスが実証実験されます。このサービスは、佐賀市内の移動の選択肢を増やし、経済振興を図ることを目的としています。

佐賀市の現状と課題

佐賀市では、2023年5月にSAGAサンライズパークに新たに開業したSAGAアリーナが好評を博し、年間約49万人が訪れる人気のスポットとなっています。今年の秋にはスポーツ大会が開催され、多くの来場者で賑わうことが見込まれています。しかし、最寄りの佐賀駅からアリーナまでは約1.5kmの距離があり、主な移動手段はバスやタクシー、徒歩に頼らざるを得ません。このため、アリーナと駅間の往復となることで、周辺や中心市街地への経済効果が限られているのが現状です。

電動キックボードによる新しい移動手段の導入

この課題を解決すべく、BRJ株式会社は電動キックボードのシェアリングサービスを開始します。これにより、移動手段の多様化と自由な経路選択が可能となり、来場者がより効率的に市内を移動できるようになります。この試みは、アリーナ開業によって増加した人の流れを中心市街地へ広げることを狙っており、地域経済の活性化を目指しています。

実証実験の詳細

実証実験の期間は2024年9月8日から12月8日まで。電動キックボードは佐賀駅の北側と南側に設置され、10台が配備されます。利用料金は30分ごとに300円、さらに1時間500円、3時間1,000円のパック料金も用意されています。さまざまなシーンで気軽に利用できるよう、利用者のニーズに応えた料金設定です。

また、体験乗車会も実施され、9月7日土曜日の14時から17時まで佐賀駅前で、11月上旬にはSAGAサンライズパークにて開催予定です。このイベントでは、訪れた人たちに実際に電動キックボードを体験してもらい、安全な利用方法を広める活動も行われます。さらに、佐賀市を本拠とするプロバスケットボールチーム「佐賀バルーナーズ」との連携も行い、ホームゲーム開催時にPR活動や体験乗車会を実施していく予定です。

BRJ株式会社のビジョン

BRJ株式会社は、「人と街に感謝される未来の公共交通を創ること」を企業理念として掲げています。小型モビリティの提供を通じて、地域に適した交通オペレーションを実現し、安全で新しい移動手段を提供することを目指しています。今後の展開に期待が高まります。

この実証実験を通じて、佐賀市がどのように変わっていくのか、地域がどのように活性化されるのか、私たちも注目していきたいと思います。