大阪万博で注目のサウナパビリオン「太陽のつぼみ」とその革新性
現在、大阪で開催中の大阪・関西万博では、TTNE株式会社が手掛ける斬新なサウナパビリオン「太陽のつぼみ」が話題を呼んでいます。これは、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会が主催するもので、特に「膜製サウナ」としての地位を確立しています。このプロジェクトでは、太陽工業株式会社が協賛し、サウナ師匠の秋山大輔がプロデュースを担っており、まさに未来志向のサウナ体験を提供しています。
世界初の「膜製サウナ」“太陽のつぼみ”
「太陽のつぼみ」は、通常の素材を一切使わず、膜構造によって建設されたサウナです。このプロジェクトは、「誰も見たことがないサウナ」を生み出すことをコンセプトにしています。太陽グループの理念の一環として、「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」というスローガンのもと、来場者には外界とシームレスにつながる感覚を体験させることが目指されています。
来場者からは「人生で最高のサウナ体験」や「従来のサウナとは全く違う新しい体験」と高い評価を受けており、サウナを通じて得られる一体感や自然の恵みを感じられる場所となっています。サウナの体験を通じて、「自分とつながり、人とつながり、地球とつながる」というメッセージが伝えられ、人種や性別を超えた共感が生まれることを目指しています。
製作の思い出と今後の展望
このプロジェクトについて、太陽工業株式会社の社長である能村祐己氏と秋山大輔による対談が行われました。能村社長は、1970年の大阪万博での経験を元に、この2025年万博でのサウナパビリオンの出展への思いを語ります。秋山は「万博会場にサウナを置くべきでは?」という提案がきっかけで、今回のコンセプトが具体化したことを振り返ります。
構想には1年半の期間がかかっており、通常業務と並行しながら進められました。オープンの前日まで、実際には「椅子もドアもできていない」という状態でしたが、プロジェクトチームのプロ意識と協力でその困難を乗り越えて成功を収めました。
「太陽のつぼみ」という名称について、協賛企業のロゴが使用できない制約を逆手に取って、社名の一部「太陽」と生命を表す「つぼみ」を組み合わせた思いが込められています。このサウナは「人生が変わるような体験」として、各来場者が自身のストーリーを持ち帰ることができる場でもあるのです。
今後は、万博終了後の移設を検討しているとのことですでに数件の問い合わせがあり、国内外でのさらなる展開を果たす可能性が高いです。世界的なサウナブランド「Harvia」も注目しており、彼らの関係者が体験のために来日するなど、海外からの関心も集めています。
このように「太陽のつぼみ」は、一過性の展示では終わらず、より多くの人々にサウナを通じて新たな体験を提供していくことが期待されています。“サウナ”というテーマを通じて人々をつなげるプロジェクトが、今後どのように展開されていくのか目が離せません。
詳しい情報は、
NESTBOWLの掲載ページをご覧ください。