サイダスが探る人材ビッグデータの未来
2025年5月23日、株式会社サイダスは、株式会社データ・アプリケーション(DAL)が主催する「DAL Partner Day 2025」に参加し、その活動内容や取り組みを発表しました。このイベントは、DALのビジネスパートナーに向けて、製品やサービスの最新情報を共有し、市場動向や販売戦略、実際のユーザー事例を紹介する重要な機会となっています。
人材ビッグデータの“5V”とは?
サイダスのプロダクト開発部の松本幹匡リーダーは、「人材ビッグデータの“5V”に挑む — DALソリューションで見えた勝ち筋とは」と題したプレゼンテーションを行いました。
ここで言及された“5V”とは、以下の5つの要素を指します:
1.
Volume(量) - 膨大なデータ量
2.
Variety(多様性) - 様々な種類のデータ
3.
Velocity(速度) - データの処理速度
4.
Veracity(正確さ) - 情報の正確さや信憑性
5.
Value(価値) - データの活用価値
企業が数万人を抱える場合、これらの要素を満たすための柔軟で高精度なETL(Extract, Transform, Load)プロセスの確立が不可欠です。企業の複雑な組織構造や多様なデータとの統合は大きなチャレンジとなりますが、松本はこの課題を解決するためにDALのソリューションがどのように貢献したかを具体的に説明しました。
DALソリューションの成功ケース
サイダスはDALとの連携を経て、2つの成功事例を発表しました。これにより、膨大で複雑な人材データを効率よく扱うための基盤が整いました。
事例1: 組織改編と日常的な変化への対応
具体的には、大手企業において、組織改編や日々のチーム単位での改変に迅速に対応する必要があります。手作業によるデータの更新や確認は負担が大きく、誤解やエラーを引き起こす原因となっていました。サイダスは、DALの「ACMS Apex」を活用し、安定性と迅速さを兼ね備えたETL処理を実現しました。この結果、常に最新の組織情報を提供できるようになり、経営判断の迅速化を達成しました。
事例2: システム間のデータ整合性の確保
複数の人事システムが存在する企業では、その仕様の違いが障害となり、データ連携に支障をきたす場合があります。特に、異動や休職、復職の順序がシステムによって異なることがエラーの原因となります。この問題に対しても、サイダスはDALのソリューションを適用し、高速かつ正確なデータ連携を実現。これにより、手作業による修正を削減し、システム運用の安定性が向上しました。
今後の展望と新商品の紹介
松本は、DALとの取り組みにより、お客様のデータ整備を前提としなくても連携が可能になったことを強調しました。データをただ単に連携するだけでなく、利用者にとって価値のある状態に整えることで、ビジネスの“勝ち筋”を見出したとのこと。この流れは、今後も加速していくと期待されています。
さらに、セッションの後半では、「COMPANY Talent Management」シリーズの紹介も行われました。これは大手法人向けの統合人事システム「COMPANY」とサイダスのタレントマネジメントシステム「CYDAS」が融合した製品であり、2024年11月より共同提供が開始されます。このシリーズは、豊富なデータを持つ「COMPANY」と直感的なUI/UXを持つ「CYDAS」を融合し、企業の人材分析やマネジメントに革新をもたらすことが期待されます。
まとめ
サイダスは、企業の人材データ管理における課題を解決するために、今後もDALとの協業を続けていく方針です。先進的なソリューションを通じて、人材マネジメントの未来を切り開く様子が見えてきます。今後の展開に目が離せません。公式サイトでの情報配信も期待されます。