映画「なっちゃん、オールアップです!」が横浜国際映画祭に出品決定!
2024年7月、早樋哲監督のもとで制作された長編映画「なっちゃん、オールアップです!」が、晴れて第3回横浜国際映画祭の正式出品作品として選ばれることが発表されました。本作は、音のない世界に生きるろう者と、音のある世界の聴者が力を合わせて映画制作に挑む、感動のヒューマンコメディーです。
作品の背景と撮影地
隠岐の島にて撮影された本作は、約30名のキャストとスタッフが協力し合い、地域の人々からも温かな支援を受けながら製作が進められました。隠岐諸島は「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されており、その壮大な自然美が作品の舞台となっています。映画の映像は、見る人の心に深い印象を与えることでしょう。
あらすじ
物語の主人公は、映画学科に在籍する美術学生、藤原朔(サク)。彼は仲間たちと共に自主制作映画に取り組むことになり、島根県の隠岐の島でろう者の女子高生・なっちゃんと出会います。彼らは言葉の壁を乗り越え、聴者とろう者が共に協力して映画を作る中で、成長し、絆を深めていく青春ストーリーが展開します。
キャストと音楽
本作には小松美桜や早樋哲をはじめ、個性豊かなキャスト陣が参加しています。また、音楽には島根県出身のシンガーソングライター・室田夏海が手掛ける主題歌「遠くなってく」をはじめ、デフ・ギタリストのきむやんによる挿入曲も含まれています。これらの楽曲が映画の感動を一層引き立てています。
芸術の力
「なっちゃん、オールアップです!」は、障害の有無を越えて人々をつなぐ芸術の力を信じて制作された作品です。手話を使った演技や、日本語字幕を付けることで、聴者とろう者それぞれが楽しめる工夫も施されています。多様な文化や視点に対する理解を深め、協力の大切さを若い世代に伝えたいという思いが込められています。
公開情報
映画の上映は2025年5月6日(火)の午後2時30分から、シネマ・ジャック&ベティで行われる予定です。公式サイトやSNSチャンネルでは作品に関する最新情報も随時更新されていますので、ぜひご確認ください。
制作会社について
本作を製作した株式会社 Dream Shipは、俳優たちに自由で柔軟な作品づくりを提供し、自立した俳優の育成に力を注いでいます。映画監督・立川晋輔氏の指導のもとで、自分たちの手で映像作品を生み出す挑戦が続けられています。
「なっちゃん、オールアップです!」は、観る人々に勇気と感動を与える作品として、ぜひ注目していただきたい一作です。