名古屋市中区に誕生した「UNIBO Tech」
2025年1月6日、愛知県名古屋市中区新栄に「UNIBO Tech(ユニボテック)」が新しく開所しました。社会福祉法人tomoni plusが運営するこの施設は、ITと福祉を融合させ、障がいをお持ちの方々の就労支援を行うことを目的としています。
IT業界の現状と人材育成の必要性
現在、日本のIT業界は深刻な人材不足に直面しています。特にソフトウェア開発やテクニカルサポートの分野では、多くの企業が優秀な人材を確保することに苦労しています。経済産業省の報告によれば、2020年には約30万人のIT人材が不足するとされており、2030年にはこの数が45万人から最大80万人に達する恐れがあると指摘されています。さらに、2023年の調査では採用担当者の76%が適切な人材を見つけるのが難しいと答えており、競争が激化していることが浮き彫りになっています。
このような背景から、ITスキルを身につけた人材の育成は急務です。UNIBO Techは、障がいをお持ちの方々にIT業界への参入機会を提供しながら、これらの人材不足の解決に向けた新たな道を開くことを目指しています。
快適なオフィス環境と最新設備
UNIBO Tech内には、最新のパソコンが26台設置されており、快適なオフィス空間が整っています。特に、メインのPCルームには20台のPCが配置されており、Microsoft OfficeやAdobe Creative Cloudといった業務に必要なソフトウェアが用意されています。さらに、20人が同時に利用できる広い休憩室もあるため、気軽にリフレッシュしながら仕事を進めることができます。
UNIBO Techの提供する業務
この事業所では、さまざまな業務が行われています。主に、PCを活用した事務作業やWebデザイン、コーディングなどが中心です。障がいをお持ちの方々が、タイピングやデータ入力、Web制作などの実践的なスキルを身につけることができる環境が整っています。
特に、印刷物のPDF化や資料のデジタル化、経費精算などの事務手続きのサポート業務も行っています。これらは難しいスキルを必要としないため、PCがあまり得意でない方でも取り組むことができます。UNIBO Techでは、紙資料のデジタル化からExcel・Wordを使った業務まで多岐にわたる業務をサポートしているため、スキルの向上が期待できます。
また、デザイン業務やアプリケーション開発、ソフトウェアテストといったエンジニアリング関連の業務にも参加することができます。自分に合った業務を選ぶことで、将来のキャリアに向けたスキルアップが可能です。
社会への貢献と持続可能な社会の実現
UNIBO Techの理念は、障がいをお持ちの方が社会で活躍できる機会を提供し、ITスキルを身につけることで社会に貢献できる仕組みを作り出すことです。ITと福祉の融合を通じて、新たな働き方を提案し、持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出します。これからもUNIBO Techは、障がいをお持ちの方々が自分の可能性を最大限に引き出せるようサポートを続けるでしょう。
施設情報
- - 事業所名: UNIBO Tech(ユニボテック)新栄
- - 住所: 〒460-0007 名古屋市中区新栄一丁目6番15号 流行発信ビル2階
- - 開所時間: 10:00~19:00
- - お問い合わせ電話番号: 052-684-9120
- - E-Mail: [email protected]
- - Google Maps
名古屋の新しい福祉事業として注目される「UNIBO Tech」。ITと福祉が交じり合い、多くの方々に新たなチャンスを提供します。