Kongの新たな一歩:OpenMeterの買収
2025年9月3日、Kong株式会社が利用ベースのメータリングと課金に特化したオープンソース/SaaSプラットフォームのOpenMeterを買収したことを発表しました。この戦略的な買収により、Kongの統合APIプラットフォーム「Kong Konnect」へ新たなマネタイズ機能が追加され、企業はAPIやAI、データストリームを使って効率的に収益を上げることが可能になります。
AI時代の課題と解決策
AIの普及が急速に進む現在、ビジネス領域では新たなメータリングの課題が顕在化しています。APIを通じてエージェント間での労働が行われ、大規模言語モデル(LLM)もAPI経由で取引されています。そのため、API基盤とマネタイズの統合が必要とされています。特に、AIエージェントが1秒間に数千のデータ呼び出しを行うため、従来の課金システムでは対応が困難です。正確なメータリングと課金は、急速に変化する環境下での成長を支えるために欠かせない要素です。
KongのCEOであるAugusto Marietti氏は、次のようにコメントしています。「企業がAI導入を進める中、リアルタイムでデジタル消費を測定し、収益化するためのシンプルなソリューションが必要です。OpenMeterの買収を通じて、私たちはAPI、データ、AI機能の新たな収益化を実現します。」
OpenMeterとの統合のメリット
OpenMeterの技術はKong Konnectに統合されることで、API、LLM、イベントストリームなど、AIエージェントが利用可能なデジタル資産を一元的に測定・課金・管理できるようになります。この統合により、Kongは独自のメタデータを活用したスムーズなエンフォースメントとメータリングを可能にし、企業がより効率的に消費ベースの価格設定や柔軟なマネタイズ戦略を実行できる環境を提供します。
具体的には、プロダクトマネージャーや開発者は利用データを集約し、迅速な製品投入を行うことが可能になります。その結果、デジタルサービスからの投資回収率(ROI)を最大化することが期待されます。
また、OpenMeter Cloudプラットフォームは既存および新規のお客様向けに従来通り運用され、Kong Konnectへの統合は2026年前半に完了する予定です。移行が完了すれば、さらなる機能強化やマルチリージョン展開、コンプライアンスの向上が期待されます。
さらに、OpenMeterは今後もオープンソースプロジェクトとしてKong傘下で開発が進められ、機能強化に寄与することになっています。
今後の展望
OpenMeterのエンジニアリングチームや共同創業者もKongに参画し、即座に投資とチームの拡大が進められる予定です。Kong Konnectは最新のAPI接続技術を支援するプラットフォームであり、企業はシンプルなグローバル分散管理からAPIやLLM、サービスメッシュの構築、運用ができるようになります。この取り組みにより、APIエコシステムはより安全で生産的なものになるでしょう。
Kongは「APIファースト」の企業を目指す全ての組織をサポートし、安全な方法でAI導入を加速させる技術を提供しています。今後のKongの展開にますます期待が寄せられます。