CCCグループ、台湾経済部とのLOI締結と新たな展開
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCCグループ)が、台湾経済部との間で文化創造産業の発展に向けた投資意向書(LOI)を締結しました。この締結は、2025年10月21日に行われた台湾投資サミットでなされたもので、CCCグループの台湾での事業活動が高く評価された結果です。
このLOIの締結により、CCCグループは台湾における文化創造産業への貢献を強化することを表明しています。これまでの台湾での展開は、2012年に始まり、現在では「TSUTAYA BOOKSTORE」として12店舗を展開しています。特に台湾蔦屋は、日本文化を紹介しつつ、台湾の文化との融合を図った店舗展開を行っています。
宜蘭への進出
さらに、CCCグループは2026年末に台湾東部の宜蘭エリアに新たな店舗を開く計画を立てています。宜蘭は自然豊かで、観光地としての魅力を持ちながらも、商業施設が少ない地域です。そんな中、TSUTAYA BOOKSTOREの出店は地域に新たな文化的価値をもたらすと期待されています。
宜蘭への出店には、パートナー企業である「德築建設有限公司(DEZU)」が協力し、自然環境と調和したデザイナーズマンションや複合施設の中核として位置づけられています。同社は地域文化の発信を重要視し、今後10年間で5店舗のTSUTAYA BOOKSTOREを宜蘭に展開することで地域の文化創造にも寄与したいと考えています。
CCCグループの取り組み
CCCグループはここ数年、コロナ禍にあっても台湾経済に貢献する日本企業として信頼を築いています。最近では、台湾政府主催の「Business Alliance会議」での表彰や、文化創造産業へのさらなる貢献を目指した取り組みを続けています。LOI締結に際しては、行政手続きの簡素化や税制優遇策の可能性にも言及し、よりスムーズな事業運営を進める意向も示しています。
CCCグループが目指すのは、単なる商業施設の出店ではなく、文化と生活が融合した新しい形のコミュニティスペースの創造です。宜蘭の自然と文化を尊重しながら、地域の人々が集う場所を提供することで、台湾と日本を繋ぐ「文化の架け橋」としての役割を果たしたいという信念が込められています。
まとめ
CCCグループは、今後も台湾蔦屋を通じて、台湾の優れた文化を日本の人々に、日本の文化を台湾の人々に届けるための活動を続けていきます。宜蘭でのTSUTAYA BOOKSTOREの出店は、その一助となり、地域活性化を図る重要なステップとなるでしょう。台湾全土における文化創造の拠点づくりを進め、多様な文化が共存する社会の実現に寄与していくことが期待されています。