桑田佳祐が語るサザンオールスターズの46年の軌跡と新著の意義

サザンオールスターズの46年を振り返る

2024年が幕を開けるとともに、サザンオールスターズの新たなニュースが続々と届いています。新曲「恋のブギウギナイト」の発表や、9年ぶりのオリジナル・アルバム発売、さらには「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」での大トリを務めるなど、今年の夏もサザンオールスターズが音楽シーンを盛り上げることは間違いありません。

特に、8月21日（水）の出版が予定されている『いわゆる「サザン」について』は、彼たちの誕生から現在に至るまでの軌跡を詳細に描いた画期的な一冊です。この本は音楽評論家の小貫信昭氏によるもので、桑田佳祐氏からの長時間にわたるインタビューを通じて、サザンオールスターズの光と影を赤裸々に語っています。桑田氏はこの本のために、貴重な体験と考えを惜しみなく提供したといいます。

桑田佳祐氏は、時代を経ながらも変わらぬ思いで、バンドの魅力や苦闘を詩的・真摯に伝えており、「サザン」の活動が如何にして日本の音楽シーンに影響を与え続けたのか、その背後にあるエピソードが次々と明らかにされていくことでしょう。桑田氏は、自身のバンドが持つアイデンティティと、活動が世間にどのように映っているかを振り返る姿勢が本書の根底に流れており、特に「陽のあたる部分だけじゃなく、それ以外のところも描いて欲しい」という言葉が印象的です。

この本は、サザンオールスターズに関連する書籍の中で、桑田氏から公式にコメントを寄せた初めての作品ともなります。小貫氏は、40年以上にわたる取材活動をもとにサザンの魅力を再発見し、その結果として新たな価値を持つ一冊を作り上げました。「昭和・平成・令和」にわたるエピソードは、過去の切り抜きに頼らず新たに精査された内容となっており、文献的な価値も高まっています。

目次概要

本書の構成は以下のようになっています：

- 序章サザンオールスターズ誕生
- 1章「勝手にシンドバッド」と「いとしのエリー」
- 2章「ミス・ブランニュー・デイ」で得た自信
- 3章大作『KAMAKURA』の意味
- 4章デビュー10周年の復活
- 5章「涙のキッス」が与えた影響
- 6章「マンピーのG★SPOT」の誕生
- 7章新たな代表曲「TSUNAMI」
- 8章「キラーストリート」との関わり
- 9章無期限活動休止の意味合い
- 10章 2023年の桑田からのメッセージ

著者の小貫信昭氏は、1978年のデビュー以来、サザンオールスターズを深く理解してきた音楽評論家です。彼の手によるこの本は、音楽に携わるすべての人々にとって必読の書となるでしょう。桑田氏の独自の視点から、これまで語られなかったサザンの歴史が織り込まれています。

本書を通じて、多くの人がサザンオールスターズの音楽を再び聴きなおすきっかけとなることを願っています。サザンオールスターズ、そして日本音楽の物語を手に取り、その魅力に浸ってみてはいかがでしょうか。