愛犬や愛猫の葬儀費用が5年間で大幅に変化！現実とは

ペット保険を手掛ける「ペットメディカルサポート社」が実施した調査によると、愛犬や愛猫の葬儀にかかる費用が近年大きく変わってきています。2024年度のデータを元に、これらの費用の実態を詳しく見ていきましょう。

集計の目的と方法

今回の調査は、ペット保険「PS保険」において、保険金請求が行われた愛犬や愛猫の葬儀費用を集計したものです。対象としたのは、2019年度と2024年度の葬儀費用で、2,478名のデータを基に比較を行いました。これにより、愛犬と愛猫の葬儀費用の変動を把握することができます。

葬儀費用のデータ

調査結果によれば、2024年度の葬儀費用は小型犬で約33,950円、中型犬で36,827円、大型犬では48,853円。そして、愛猫の平均葬儀費用は29,832円でした。これを2019年度と比較すると、全体の葬儀費用は約2,645円の増加が見られました。

具体的には、小型犬が30,692円から33,950円に、猫が27,065円から29,832円に増加しています。一方、特筆すべきは大型犬の葬儀費用で、50,037円から48,853円に減少しています。

種類	2024年度の平均費用	2019年度の平均費用	増加額	増加割合
--	----	----	--	----
小型犬	33,950円	30,692円	+3,258円	+9.6%
中型犬	36,827円	35,959円	+868円	+2.4%
大型犬	48,853円	50,037円	-1,184円	-2.3%
猫	29,832円	27,065円	+2,767円	+9.2%
全体	34,437円	31,792円	+2,645円	+7.6%

増加の背景

葬儀費用の増加にはいくつかの要因が考えられます。特に小型犬や猫の費用の上昇は、飼い主のニーズが多様化し、運営コストの上昇も影響していると推察されます。また、火葬の方法や提供業者の違いも費用に大きく影響します。

一方で、大型犬の葬儀費用が減少しているのは、業者の体制が整い、効率化が進んだ結果かもしれません。

地域差と選択肢

調査では、地域によっては自治体が犬猫の火葬を無料または低額で提供しているところもありますが、民間業者に依頼する飼い主が多く、その結果として全体的な費用が高くなっているようです。

保障制度の活用

「PS保険」では、ペットの葬儀費用を最大3万円まで補償する特約があります。これは、ペットとの最後の別れをゆっくりと過ごせるよう、飼い主にとって大変有用なサポートとなります。この特約は、契約時にオプションとして付加でき、ペットの年齢や健康状態に応じて加入が可能です。

さらに、24時間体制で獣医師に相談できるサービスも提供しており、安心してペットを見送ることができる環境を整えています。