宮城県多賀城市、全小中学校に「キュビナ」を導入
2026年3月より、宮城県多賀城市の全市立小中学校で、株式会社COMPASSが提供する学習eポータル+AI型教材「キュビナ」の利用が開始されました。この導入により、約5,000人の児童生徒が新たな学びのスタイルを体験することになります。
この取り組みは、「多賀城市スマートスクール」と名付けられた学校ICT構想の一環であり、教育環境の整備を通じて、児童生徒が主体的に学び、課題解決能力を育むことを目指しています。AI技術を活用することで、一人ひとりの学習進捗や習熟度に基づいた個別最適な学びを実現しようとしています。
AIによる学びの最適化
「キュビナ」は、児童生徒の解答傾向を解析し、そのデータを基に効果的な問題を提示します。このプロセスを通じて、学力の向上だけでなく学習効率の向上も同時に目指しています。教育長の市岡良庸氏は、AIが児童生徒の習熟度を瞬時に分析し、最も適切な課題を提示できることを強調しています。これにより、つまずきや理解不足が生じた際には、AIが原因を特定し再学習を促す仕組みが整備されています。これにより子どもたちは、理解した、できたという確たる手応えを感じながら、自発的に学びを進めることが可能になります。
時間の有効活用
学習の効率化によって生まれた時間は、探究的な学びや創造的な活動へと振り向けられることが期待されています。多賀城市は、このような新たな学びのスタイルを子どもたちに提供することで、彼らの教育の質を高め、さらには自主的かつ創造的な思考を促進していく方針を掲げています。
「キュビナ」の将来展望
COMPASS社は「キュビナ」を通じて、すべての子どもたちが取り残されることのない個別最適な学びを提供することに注力しています。すでに全国170以上の自治体と約2,300校で使用され、100万人以上の利用者数を誇ります。特に、5教科に対応した約10万問以上の教科書準拠問題を搭載しており、先生方の負担を軽減する機能も備えています。
この他にも、COMPASSは2025年を見越してデジタルテスト「キュビナ テスト」のリリースを予定しており、教育のデジタル化をさらに進めていく方針です。また、経済産業省の「未来の教室」実証事業や「日本e-learning大賞 経済産業大臣賞」「グッドデザイン賞」の受賞歴もあり、業界内での競争力が高まっています。
一人ひとりに寄り添う教育環境
COMPASSは、未来の教育環境を創るという企業ミッションを掲げ、「キュビナ」や探究学習ライブラリー「SPARKE」を通じて、教育界に革新をもたらすことを目指しています。自らの学びを設計できる力を育むために、子どもたちにICTを日常的なパートナーとして活用させていくことに注力しています。このように、未来の教育に向けた一歩が着実に進んでいる多賀城市の取り組みは、他地域のモデルともなるでしょう。