日本の児童労働問題への取り組みを促すセミナー開催

セミナー開催のお知らせ

認定NPO法人ACEでは、2018年6月18日に参議院議員会館で「日本にもある児童労働～SDG8.7達成に向けたアクションを！」というテーマのセミナーを開催します。このイベントは、日本国内に存在する児童労働問題の認識を深め、具体的な行動を促すことを目的としています。

児童労働問題の現状

児童労働は、開発途上国だけではなく、高所得国でも深刻な課題です。国際労働機関（ILO）の2017年の調査によれば、日本を含む高所得国には約200万人の児童労働者がいるとの報告があります。特に日本では、昨年茨城県の15歳の少女が工場での不適切な労働環境で命を落とした事件が、児童労働の存在を問う大きなきっかけとなりました。

セミナーの内容

セミナーでは、ACEからの日本における児童労働調査の中間報告が行われます。また、児童労働に関連するさまざまな事例について、専門家からの講演が予定されています。以下の内容が含まれています。

1. 日本の児童労働の状況調査についての中間報告（ACE代表岩附由香氏）
2. 各種事例紹介
- 沖縄の未成年女性の労働について（琉球大学教授上間陽子氏）
- 商業的性的搾取に関する講演（ライトハウス坂本新氏）
- 高校生のブラックバイトに関する話（首都圏青年ユニオン原田仁希氏）
3. SDG8.7達成に向けた提言
4. 参加者との質疑応答や意見交換

児童労働撤廃に向けたアクション

セミナーを通じて、参加者は日本国内の児童労働の存在を理解し、これをなくすための具体的なアクションについて意見交換を行う場となることを目指しています。貧困が深刻化している現在、7人に1人の子どもが貧困状態にあり、これが児童労働の要因となっています。
国際的な観点からも、持続可能な開発目標（SDGs）の達成を目指すため、日本国内の現状を無視することはできません。