食品ロス削減の挑戦
2025-03-26 16:22:04

食品ロス削減に寄与する新たな損害防止サービス実証開始

食品ロス削減に向けた新たな試み



損害保険ジャパン株式会社(損保ジャパン)とSOMPOリスクマネジメント株式会社(SOMPOリスク)は、この度、食品ロス削減に寄与する損害防止サービスの実証実験を始めることを発表しました。この取り組みは、事故によって食品が廃棄される悲劇的な現状を改善するためのものです。

背景


日本では毎年、約472万トンもの食品が廃棄されています。この問題は国内だけでなく、世界中での大きな課題と言えます。国連はSDGs(持続可能な開発目標)の中で、2030年までに小売・消費レベルでの食品ロスを半減させる目標を掲げています。この流れの中で、損保ジャパンは2019年に「食品ロス削減に寄与する費用保険」を提供し、食品輸送中の事故によって価値を失った食品の寄贈費用を補償してきました。

今回、新たに開始された実証実験は、物流業務を支援するアプリ「CargoNote」を提供するSYMPHONY CREATIVE SOLUTIONS PTE. LTD.と協力して行われます。このアプリは、物流業務の標準化と可視化を進め、食品ロスをさらに減少させることを目指しています。

実証実験の概要


実証実験においては、コンテナの穴あきによる水濡れ損害やリーファーコンテナの過剰積載による解凍損害など、大規模な食品ロスを招く保険事故の事例が取り上げられます。これらの事故は、事前にコンテナの外観チェックや積込みチェックを行うことで防ぐことができます。

しかし、多くのメーカーでは、仕入先が多岐に渡るため、標準的なチェックポイントが存在せず、チェックも十分に行われていないのが実情です。この実証実験では、SYMPHONYが提供するCargoNoteを通じて、荷主や運送人に対して各種業務に沿ったワークフローを設定し、業務の標準化を支援します。

さらに、SOMPOリスクは過去の保険金支払データを活用し、事故の削減につながるワークフロー設定のサポートを行います。損保ジャパンは、事故削減の進捗状況を随時共有し、業務の定着状況を把握しながら改善策を提案します。

各メーカーはCargoNoteの写真レポート機能を活用し、運送業者の責任を明確化することにより、食品ロスにつながる保険事故の削減を目指します。

今後の展望


この実証実験の結果を受けて、2025年度中には食品ロス削減に向けた損害防止サービスの本格的な展開を予定しています。また、SYMPHONYとの連携によるCargoNoteの活用は、食品以外の業種にも広がる見込みです。

損保ジャパンとSOMPOリスクは、さらなる社会課題の解決に向けた商品やサービスの開発を進めていくことを宣言しており、より良い社会の実現に貢献する意向を示しています。

会社情報


SYMPHONY CREATIVE SOLUTIONS PTE. LTD.



このように、食品ロス削減に向けた革新的な取り組みが始まっており、今後の成果に期待が寄せられます。


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会社情報

会社名
損害保険ジャパン株式会社
住所
東京都新宿区西新宿1-26-1
電話番号

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