2023年度の地震保険付帯率が69.7%に!全国平均の歴史的増加を受けて
2023年度の地震保険の付帯率は全国平均で69.7%という結果が出ました。この数字は前年の69.4%から0.3ポイントの増加を示しており、また2003年度以来21年連続の増加を記録しました。これにより、2001年度から始まった統計の中では過去最高値となります。
地震保険は、居住用の建物や家財に対する補償を提供し、火災保険とは別に契約が要求されます。保険金の上限は、居住用建物で5,000万円、家財で1,000万円と定められており、火災保険の補償範囲外の地震や津波による被害をカバーします。この保険は自宅の安全を確保するための重要な手段であり、近年日本国内での震災の増加がその必要性を高めています。
付帯率が高い上位5県は、1位が宮城県(89.4%)、2位が高知県(87.2%)、3位が熊本県(86.2%)、4位が鹿児島県(84.4%)、5位が宮崎県(84.3%)です。これらの地域では地震のリスクが高く、地震保険の重要性も増しています。
また、付帯率の増加が最も顕著だった上位8県には、石川県(1.7ポイント増)、富山県(1.3ポイント増)、大分県(1.2ポイント増)、長野県(1.1ポイント増)などが含まれています。特に能登地方に関連しては、新潟県(73.9%)や福井県(71.8%)などが高い付帯率を示しています。
南海トラフ地震の防災対策推進地域に指定されている県では、高知県(87.2%)、宮崎県(84.3%)、徳島県(76.7%)などが注目されます。これにより、地域住民の皆さんが地震保険により関心を持つようになったと考えられます。このトレンドは、地震リスクの認識が高まる中で、各地域における防災対策のもとで更に向上することでしょう。
インターネット上では、さまざまなデータが公開されています。特に、損害保険料率算出機構のウェブサイトでは、都道府県ごとの地震保険に関する統計情報を容易に確認することができます。地震保険の付帯率や加入率をデータとして把握できるため、これを活用することが地元の防災意識向上にもつながるでしょう。
最後に、地震保険と火災保険の関係性を理解することが重要です。両者は単独では契約できず、必ずセットでの申し込みが必要です。これにより、居住空間を守る体制を整えるために、保険の重要性を再認識することが求められます。私たち一人ひとりがこの情報を元に、より安全な生活を営むための準備を進めていくことが重要です。
会社情報
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