太宰府天満宮・仮殿完成
2023-05-12 10:00:02
太宰府天満宮で文化芸術の新たな時代を刻む「仮殿」の完成
太宰府天満宮で最新の文化芸術が集結
2025年に向けた大改修が進む太宰府天満宮では、令和5年5月から約3年間の期間を経て、重要文化財である「御本殿」の大規模な改修が行われています。この大改修に伴い、特別に設けられた「仮殿」が完成し、文化芸術の新しい風を吹き込むこととなりました。
伝統と現代が共存する仮殿
新たに完成した仮殿は、現代の建築家・藤本壮介氏が手がけたもの。この仮殿は、太宰府天満宮の豊かな自然と歴史を背景に、屋根に青々とした森林を模した斬新なデザインが特徴です。仮殿での神事や参拝活動は、約3年間にわたって行われ、多くの人々に新たな体験を提供します。
仮殿のデザインにおいても、藤本氏は多くの工夫を凝らし、1100年以上の歴史を慢心させず、華やかでありながら落ち着きを持つ空間を生み出しました。仮殿の屋根は、境内地で育てられた梅の木などを使用し、自然との調和を意図しています。
Mame Kurogouchiとのコラボレーション
さらに、仮殿の完成にあたり、中国を拠点とするファッションデザイナーMame Kurogouchi(黒河内真衣子氏)が手がけた御帳(みとばり)と几帳(きちょう)が彩りを添えます。また、これらの作品も伝統的な染色技術や現代的な織機を融合させ、新たなアートを創出。天満宮のシンボルでもある梅の木をテーマにした色彩豊かなデザインが施されています。
文化の発信地としての役割
この仮殿は、文化芸術の神として知られる天神さまの御神徳を受け継ぎ、未来へとつなぐ場所としての役割も果たします。太宰府天満宮は、古くから多くの文人や芸術家たちに愛されてきたスポットです。この仮殿を通じて、現代のクリエイターたちが集い、文化の発信地として新たな歴史を刻むことが期待されています。
完成を祝う未来
5月13日には、特別な「仮殿遷座祭」が行われ、多くの参拝者が新たな空間への期待を寄せています。今後3年間、この仮殿は太宰府天満宮を訪れる人々に新たな体験を提供するとともに、伝統的な文化を未来へと紡ぐ重要な場となるでしょう。
太宰府天満宮には毎年約1000万人もの参拝者が訪れ、その全ての人々にこの場所の持つ生命の息吹を感じてもらいたいという願いが込められています。
今後の展望
当宮は、令和の時代にふさわしい文化芸術の振興を図っていく意向です。重要文化財となる「御本殿」の改修がさらに進む中、訪れるすべての人々に対して社としての新しい価値を提供し続けます。文化芸術の神と称される天神さまへの信仰を持ちながら、過去から現在、そして未来へとつながる新たな発信をしていきます。
会社情報
- 会社名
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太宰府天満宮
- 住所
- 福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号
- 電話番号
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