日本フレスコボール協会が新たな得点システム『HAYABUSA Pro』を発表
日本フレスコボール協会(JFBA)は、2025年からの国内ツアー導入が決定した新しい得点集計システム『HAYABUSA Pro』の完成を発表しました。このシステムは、スピードガンを用いた革新的な運営方法で、フレスコボールというスポーツの更なる普及・発展を目指しています。
開発の背景
日本におけるフレスコボールの歴史は、2013年に遡ります。JFBAの代表理事、窪島剣璽がブラジルでこのスポーツに出会ったのを機に、帰国後すぐに協会を設立しました。その後、約6,000人の愛好者を抱え、競技レベルも急速に向上しています。日本の代表選手たちは、国際大会での入賞を果たすなど、成長の一途を辿っています。
これまで、JFBA独自のルールで日本代表選手を選出していましたが、国際基準の競技へと進化させるために、スピードガンを基にした得点化システム『HAYABUSA Pro』の開発に取り組みました。ブラジルの国際大会や、一流の競技レベルを誇る大会を主催する組織からインスピレーションを受け、独自にシステムが構築されました。
『HAYABUSA Pro』の特徴
『HAYABUSA Pro』は、以下の項目を自動的に集計し、得点化します。
- - 球速加点: 打球の球速が50km/h以上の場合、得点が加算されます。各選手ごとに最大150球をカウントし、151球目からは球速上位150球に基づいて得点が随時更新されます。
- - コンボボーナス: 60km/h以上の打球が6連続で同一方向に計測された場合、加点対象となります。この場合、「球速加点×1.1」の計算が行われ、最大30球までがカウントされます。
- - 落球減点: 6球目の落球から、得点の3%が減点され、以降は1落球ごとに3%ずつ加算されます。
モニター画面で实时に球速や得点を確認できるため、選手たちは自分のパフォーマンスをすぐに把握できます。
国内ルールへの導入
この新しいルールは、2025年2月に行われる「フレスコボール JAPAN TOUR 2025」の第1戦オキナワカップから採用されます。これにより、日本代表選手の選出資格がより明確になり、競技が一層盛り上がることでしょう。
今後の展望
JFBAでは、『HAYABUSA Pro』が国内の競技レベル向上の一助となるよう、システムのレンタル運用を計画しており、さらに2025年には国際大会の開催も見据えています。国際ビーチラケット協会(IBRA)との連携を強化し、世界基準の競技が行える環境を整えていく予定です。
フレスコボールとは?
フレスコボールは、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで誕生したビーチスポーツで、協力してラリーを続ける点が大きな特徴です。試合は5分間で行われ、プレイヤーは7mの距離を保つため、思いやりのあるスポーツとも呼ばれています。現在、日本国内には27のJFBA公認地域クラブと4つの公認学生団体が設立され、フレスコボールを通じた地域コミュニティが形成されています。2025年までには、日本全国47都道府県にわたる地域クラブの設立を目指して取り組んでいます。
フレスコボールのさらなる発展に向けた日本フレスコボール協会の活動に、今後も注目が集まります。