株式会社エクセル・クリエイツは、2025年6月17日にCMEDと販売店契約を締結し、ベトナムの医療市場への本格進出を発表しました。ヒューマンリソースやITインフラの整備が急務とされるベトナムでは、急速な経済成長と人口増加に伴い、医療需要が増大しています。一方で、多くの医療機関ではITインフラが整っておらず、診療の質に地域格差が生じています。これに対抗するため、エクセル・クリエイツの医療画像システムや検査システムが導入され、質の高い医療サービスを提供するための新しい販売網が構築されます。
ベトナム政府は、医療機関間での患者情報の共有を進める方針を打ち出しており、2025年9月までに全国の病院で電子カルテ(EMR)の導入を義務化しました。この施策により、患者情報の一元管理が実現し、医療従事者の業務が効率化されることが期待されています。
エクセル・クリエイツの提供する「FORZシリーズ」は、電子カルテと連携し、検査データを一元管理するシステムです。これにより、手入力によるミスを防ぎ、迅速かつ正確な患者情報の把握が可能となります。すでに国内の多くの医療機関に導入されており、医療へのAIを活用した画像解析にも注力しています。
この度の契約は、エクセル・クリエイツがベトナムの医療市場での足場を固める機会であり、同社の代表取締役棚田誠は「ハノイに留まらず全国へ展開していきたい」とコメントしています。また、東南アジア全体への展開も視野に入れており、インドネシア、マレーシア、カンボジア、ラオスなどへの進出計画を明かしました。
CMEDは、法律相談や人材育成を通じた医療サービスの質向上を目指すコンサルティング会社であり、その豊富な経験と知識を活かして、ベトナムにおける医療課題の解決に寄与するとしています。両社はハノイを起点に、医療機関へのシステム導入を進め、ベトナムの医療分野におけるITの重要性を高める取り組みを行います。
エクセル・クリエイツは医療機関向けのパッケージソフトウェアを提供し、国内外で多くの導入実績を持っています。これからも、ITによる医療の進化を促進し、より良い医療サービスを実現するための活動を続けていくことでしょう。
結論
エクセル・クリエイツとCMEDのコラボレーションは、ベトナムの医療市場における新たな可能性を切り開くものと期待されます。両社の提携により、医療ITの重要性がさらに高まり、地域医療の質改善に寄与することが目標です。