ABB IRB 1200シリーズの革新
ABBが誇る高性能小型ロボットであるIRB 1200シリーズが、新時代の到来を告げる進化を遂げました。この新型ロボットは、スピードと精度を兼ね備え、特に高い可搬重量を実現しております。IRB 1200シリーズは、特に中小企業においても需要が高まっている自動化ソリューションに向けた最適な選択肢となるでしょう。
新世代に望む高い要求
ABBロボティクスプレジデントのマーク・セグーラ氏は、アジア地域を中心に小型自動化システムに対する需要が高まっていることを指摘。新型IRB 1200は、特に精密な自動化プロセスで効率性と生産性を高める役割を果たします。これにより、さまざまな産業での生産ラインの効率が飛躍的に向上します。
4つの可搬重量バリエーション
新型IRB 1200シリーズは、5kg、7kg、8kg、9kgの4つのバリエーションがあり、特に9kgモデルは他に類を見ないクラス最高の可搬重量を誇ります。この機能により、大型部品や重い物品の取り扱いが容易になります。ディスペンシングなどの難易度の高いアプリケーションにも対応可能で、優れたパス精度を実現しています。これにより、高速かつ高精度、そして多様な選択肢を持つ生産ラインが実現できます。
OmniCore™ コントローラの役割
新型IRB 1200は、ABBのOmniCore™コントローラによって、優れたモーションコントロールを実現しています。複数台を同時に運用し、1600mm/sで高速移動する状況でも、パス精度は0.6mm、ポーズ繰返し精度は0.011mmといった高い水準を保持します。この高精度な制御機能が、サイクルタイムを5%短縮することに寄与し、製造現場における生産性をさらに押し上げます。
設置の効率化と低コスト化
また、IRB 1200は、前世代モデルに比べて20%の軽量化を実現しています。これにより、設置面積の無駄をなくしつつもスループットと効率を向上させ、設置コストとエネルギー消費も削減します。このコンパクトな設計は、限られたスペースでも最大限のパフォーマンスを引き出すための重要な要素となっています。
AI活用による使いやすさの向上
さらに、IRB 1200ファミリーはRobotStudio®やAIアシスタントなどのAI搭載ソフトウェア群を活用することで、操作性の向上が図られています。これにより、ユーザーはより簡単にロボットを操作でき、高度な自動化を実現することが可能になります。
ABBの取り組み
ABBロボティクス&ディスクリート・オートメーションは、ロボティクス及びマシンオートメーションの分野において、価値創造型ソフトウェアを用いた多岐にわたるソリューションを提供しています。自動車からエレクトロニクス、ロジスティクス分野まで、幅広い業界に向けた効率的かつ柔軟な支援を行い、未来のコネクテッド&コラボレーティブな工場への移行をサポートしています。
約53カ国、100以上の拠点で11,000人以上の従業員が働くABBロボティクスは、変革の波に乗り、業界全体の進歩に貢献していくことでしょう。今後もIRB 1200を通じて、より持続可能でクリーンなオペレーションを実現するための取り組みが期待されます。