熊本ウォーターポジティブ
2026-05-28 15:03:59

熊本県が進めるウォーターポジティブデザインセンター設立の意義

熊本ウォーターポジティブ・デザインセンターの設立



熊本県は豊かな地下水資源に恵まれながらも、開発による田畑の減少が深刻な問題となっており、地下水涵養機能の低下と水害リスクの増加が懸念されています。こうした課題に対処すべく、一般社団法人「熊本ウォーターポジティブ・デザインセンター」(以下、熊本WPDセンター)が設立されました。これは、雨水を地中に浸透させる「雨庭」と呼ばれるグリーンインフラを活用し、地域の水質と環境を改善するための一手となります。

熊本県立大学、熊本大学、肥後銀行、サントリー、MS&ADインシュアランスなど、産学金6組織が連携し、2025年3月より「熊本ウォーターポジティブ・アクション」を開始。この取り組みは、熊本の地域自治体や企業、市民が参加できる仕組みを整え、さらなる地域活動を促進することを目指しています。

熊本における水環境の現状



熊本地域には豊かな水資源がありますが、リニアに続く開発により、その価値が薄まるリスクが存在します。特に、地下水の涵養が失われつつあり、水害のリスクが高まっています。雨庭の導入は、こうした問題を解決する手段の一つであり、地下水を効率的に育むための効果的な方法です。

雨庭は、屋根や舗装面に降雨した水を直接下水道に流さず、一時的に貯めて淡水を地中に浸透させるための植物が植えられた空間です。この仕組みは、都市部の浸水リスクを軽減し、ヒートアイランド現象の緩和や景観の改善、さらには生物多様性の向上にも寄与します。熊本地域の自治体との連携により、菊陽町や嘉島町での実装支援を通じて、実際に3カ所に雨庭が設置されました。

熊本WPDセンターの役割



熊本WPDセンターは、ウォーターポジティブの認知拡大、雨庭の普及促進、設置支援、効果測定、さらには自治体施策への反映を目指し、さまざまな活動を展開していきます。特に、雨庭の持つ価値をクレジット化する新しい資金メカニズムの導入が検討されており、企業や市民の幅広い参加が期待されています。

会員募集も行っており、一般会員や宣言会員、技術会員、共創会員などが設けられています。これを通じて、地域におけるグリーンインフラの普及を加速させていく方針です。

今後の展望



2026年7月には熊本市で「ネイチャーポジティブ世界サミット」が開催され、その場で日本の取組を広げるキックオフイベントが行われる予定です。この国際会議では、自然資本を守るための具体的な施策や、経済との好循環を促進するための話し合いが行われます。

熊本WPDセンターは、その活動を通じて得た知見を広く共有し、持続可能な仕組みづくりへの貢献を目指します。地域のパートナー、企業、金融機関と連携し、自然資本の保全や水循環の持続性を高めることが重要なミッションとなっているのです。

このように熊本県の取り組みは、地方自治体としての先進的なモデルであり、他地域への波及効果も期待されます。ウォーターポジティブな社会を築くための活動が、ますます注目されています。


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会社情報

会社名
サントリーホールディングス株式会社
住所
大阪府大阪市北区堂島浜2-1-40
電話番号

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