桑名駅暫定ロータリーでのLiDAR計測が示すスマートシティの未来
桑名市が推進するスマートシティ『共創』ビジョンの一環として、62Complex株式会社が中部電力株式会社と共同で、桑名駅暫定西口ロータリーにおける人流や交通量のLiDAR計測を実施しました。この取り組みは、データに基づく政策立案(EBPM)を促進し、桑名市全体の便利でスマートなまちづくりの基盤を築くものです。
計測の背景と目的
今回の計測は、桑名駅西口暫定ロータリーの人流と交通量の現状を把握することを目的としています。特に、新ロータリーの供用開始に向けて、混雑要因や天候による利用状況の変化を分析し、将来の施策に活用することが求められています。また、LiDARによるデータ収集実績を作ることで、今後のデータ活用を促進する狙いもあります。
計測概要
- - 実施期間: 2025年6月14日から6月20日まで
- - 実施地点: 桑名駅西口暫定ロータリー
- - 計測手法: LiDARセンサーを用いて入出場車両と人の滞在時間を計測
- - 解析手法: 62Complex独自の点群データ解析アルゴリズム「MATIENCE」を活用
計測結果の分析
計測結果により、平日朝夕の送迎ピーク時における車両の入出場状況が明らかになり、15時以降には入出場数に対して停車車両が最大5割強に達していることが確認されました。また、雨天の日には入出場数が増加する傾向が見られ、天候による利用状況変化も明確となりました。さらに、夕方以降では、停車可能な場所の34~55%が占有されていることが確認され、滞留もデータで可視化されました。
今後の取り組み
新ロータリーの供用開始に伴う混雑緩和や交通の最適化を目指し、フィジカル空間に埋もれるデータの可視化と解析を通じて地域の社会課題解決に貢献することが今後の課題です。電柱や照明灯にLiDARセンサーを設置し、長期的にデータを取得することで、季節や天候など外部要因が人流や交通量に与える影響を分析し、シミュレーションを活用した施策立案が求められています。
62Complex株式会社の紹介
62Complexは、2021年に設立された企業で、フィジカル空間データ解析を事業の核としています。代表取締役の橋本司が率いる同社は、オフライン環境に蓄積されたデータを社会課題やビジネスに活用する新しいアプローチを提案しています。特に、独自開発した「MATIENCE」アルゴリズムを用いることで、まちづくりや電力インフラ、物流、建設などの領域で課題解決をサポートしています。
今後も62Complexは、桑名市と中部電力の官民連携による「データでつながる便利でスマートなまちづくり」の実現に貢献しながら、地域社会における持続可能な発展を目指していきます。