KPS(建設資機材プロテクションサービス)提供開始
一般社団法人日本企業危機管理協会(以下、危機管理協会)とinKrone株式会社は2025年3月14日より、建設資機材、特に足場資材の盗難や詐欺、横領から業界を守る新しいサービス、KPS(建設資機材プロテクションサービス)を開始しました。このサービスは、業界の急増する盗難被害に対抗するため、警察OBの調査力や動産総合保険を活用し、4つの独自の防衛策を講じています。
サービス背景
近年、建設資機材の価格上昇と供給不足が影響し、窃盗や詐欺が増加する傾向にあります。特に足場資材は、汎用性の高さから狙われやすく、その結果、軽仮設業に関わる多くの企業が経済的な危機に直面しています。中には、被害を受けたことで倒産に追い込まれた会社も存在しています。
警察に被害を訴える際には証拠が重要ですが、窃盗が商取引上の問題とみなされてしまうことも多く、警察が関与しないケースも少なくありません。これらの課題を解決するために、KPSが開発されました。
KPSの具体的なサービス内容
1. 社内防衛体制構築サービス
このサービスでは、軽仮設業者が自社の資機材を守るための社内管理体制の強化を目指します。危機管理コンサルタントが提供するマニュアルや教育ビデオ、専用の足場資材管理アプリを導入することで、本業務をサポートします。
2. 事件発生時の調査サービス
危機管理協会には、さまざまな刑事事件を解決してきた経験豊富な警察OBが在籍しています。inKroneは探偵業を営んでおり、事案が発生した際には元・刑事の指揮の下、調査を進め、警察への対応をサポートします。
3. 所有者証明サービス
KPSの会員には、資機材の盗難に備えて特殊な刻印を施すサービスが提供されます。この刻印により、万が一資機材が持ち去られた場合でも、第三者が所有物であることを証明することが可能となります。
4. 動産総合保険
KPSには、建設資機材に特化した盗難保険が付帯されており、警察に受理された盗難届けに対して補償が受けられます。保険提供においては、三井住友海上火災保険株式会社の協力を得ています。
特約店募集とサービス提供
現在、inKroneではKPSの販売を協力していただける特約店を募集中です。興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
KPSの詳細や加入方法、特約店加盟については、専用の問い合わせ窓口を設けていますので、気軽にご相談いただければと思います。
担当者コメント
KPSイメージキャラクターの「KPSファイティングパンダ」で知られる、協会理事・企業防衛部長の秋月雅史は、「私たちのサービスは、これまでの複雑な問題を解決するために開発されました。業界の声をしっかり聞き、専門知識をもって対応していきます。さらなる改良を進め、軽仮設業界から窃盗を一掃するため尽力いたします」とコメントしています。