カルビーと相模屋が米国市場へ新たな一歩
2023年、カルビー株式会社と相模屋食料株式会社が米国の豆腐メーカーHodo, Inc.の過半数株式を取得した。この提携により、両社は持続可能な植物性食品の拡充を目指す。
Hodoの魅力
Hodoはカリフォルニア州オークランドに本社を持つ豆腐製造の名門。2004年の設立以来、同社は高品質な豆腐や湯葉、その他の植物性食品を製造してきた。Hodoの特筆すべき点は、自社の製品に有機の非遺伝子組み換え大豆を使用し、グルテンフリーで栄養価の高い豆腐を提供していることである。その結果、Hodoの豆腐は健康志向の消費者から支持を受けている。
特にHodoの豆腐は、しっかりとした風味が保たれ、調理しても崩れにくい堅さが特徴。これが、米国のトップシェフにも広く評価されている要因である。
カルビーの戦略
カルビーは「Change 2025」プランを発表し、海外事業の拡大を重要な戦略として位置づけている。特に、米国市場は重点地域として注目されており、健康志向の食に注力することで新たな成長の柱を構築しようとしている。Hodoとの提携を通じて、カルビーは植物性タンパク質を軸とした新たなビジネスモデルを米国で進める。
相模屋の支援
相模屋は、豆腐業界においてリーディングカンパニーとしての地位を確立してきた。伝統的なおとうふ作りを基盤に革新を加え、新しい豆腐文化の創出に貢献してきた。このたびのHodoへの投資を契機に、相模屋は技術支援を行い、米国市場での豆腐文化の普及を加速させていく。相模屋は、日本の豆腐の魅力を米国にも伝えるべく、Hodoと共に地道な取り組みを続ける。
進化する未来の食
カルビーと相模屋の連携は、米国市場でクリーンプロテインとしての豆腐を定着させることを目指している。両社のノウハウを融合し、食と健康の領域における消費者のニーズに応える商品を展開することによって、新たな市場を創出する。
この取り組みは、単なるビジネス戦略にとどまらず、未来の食文化をより豊かにするための重要なステップとなるだろう。
企業情報
Hodo, Inc.について
- - 本社所在地:Oakland, California
- - 代表者:Minh Tsai
- - 設立年:2004年
- - 売上高:$23.5M
- - 純資産:$8.2M
カルビーグループについて
- - 設立年:1949年
- - 企業理念:自然の恵みを活かし、人々の健やかな生活への貢献
相模屋食料株式会社について
- - 設立年:1951年
- - 自社の強み:伝統的豆腐製品の革新と地域根差しの商品開発
この提携が、米国における持続可能な食品の市場拡大に寄与することを期待したい。