教育勅語をめぐる新たな視点
2026年6月9日、書籍『逆にしたらよくわかる教育勅語ほんとうは危険思想なんかじゃなかった』が普及版として刊行されます。この本は、教育勅語についての理解を深める機会を提供することを目的としており、教育勅語が「軍国主義の象徴」や「危険思想」とされることが多い中、その真実に迫ります。しかし、多くの人々が教育勅語の内容に触れることは少なく、感情的な評価が先行する現状を憂慮しています。
本書の特徴的な試みは、「逆・教育勅語」と名づけられた構成です。教育勅語の徳目を逆転させて提示し、例えば「親に孝養をつくしてはいけません」、「兄弟・姉妹は仲良くしてはいけません」といった形で、読者に教育勅語の本質を再考させる仕組みとなっています。このアプローチにより、教育勅語が本来どのような価値観を持つものであったのかを問いかけます。
さらに本書では、教育勅語に限らず、日本の近現代史や戦前・戦後の教育政策、民主主義や愛国心に関する議論にも触れています。著者の倉山満氏は、教育勅語の評価の是非について論じる前に、まず原文に触れ、自分自身で考えることの重要性を提起します。彼は、「なんとなく」という言葉が世論や通説を無批判に受け入れることへの警告として本書の内容を貫いています。
倉山氏は、教育勅語をめぐる議論において、「教育勅語は長い間レッテル貼りの対象となり、その内容や歴史的背景が十分に検討されることなく語られてきた部分がある」と指摘します。その上で、「議論ではなく煽動によって教育勅語を危険視してきた勢力は、現在では影響力を失いつつある」と述べ、令和の時代において再評価が求められることの重要性を説いています。
本書は、教育勅語に賛成か反対かという立場を超え、原文に触れ、自ら考えを深めるための材料を提供する一冊です。教育勅語に興味を持つ人々や、近現代日本の教育、歴史認識、道徳教育について考える読者にとっても新たな視点を得られる内容となっています。
本書の主な内容
- - 教育勅語全文と解説
- - 話題となった「逆・教育勅語」を収録
- - 戦前日本と教育勅語の関係を検証
- - 戦後教育と歴史認識を考察
- - 家族・道徳・愛国心・民主主義をめぐる議論を紹介
書籍情報
- - 書名:(普及版)逆にしたらよくわかる教育勅語
- - 著者:倉山満/著
- - 仕様:新書判・176ページ
- - ISBN:978-4-8024-0262-0
- - 発売日:2026.06.15
- - 本体価格:1000円(税別)
- - 発行:ハート出版
- - 商品URL:ハート出版
著者プロフィール
倉山満(くらやまみつる):
1973年に香川県で生まれる。憲政史家、皇室史学者、倉山塾塾長、救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学大学院の文学研究科で日本史学を専攻し、卒業後も国士舘大学で日本国憲法を教え続けている。他にも多くの著作があり、ネットメディア「チャンネルくらら」でも情報を発信している。