文楽「妹背山」公演
2025-01-22 12:29:00

国立劇場文楽公演が新たな舞台で「妹背山婦女庭訓」を上演

国立劇場文楽公演が新たな舞台で「妹背山婦女庭訓」を上演



東京都の品川区と文京区において、国立劇場が主催する文楽公演が開催されます。この公演は、文化功労者に顕彰された人形遣い・吉田和生の偉業を称える特別な意味を持つものです。上演される作品は、通し狂言である『妹背山婦女庭訓』。これは、日本の文楽の中で特に優れた作品として名高く、その魅力は世代を超えて愛されています。

文楽公演の詳細



公演は品川区の「きゅりあん」大ホールと文京区の「文京シビックホール」という二つの会場で行われ、2024年2月8日から16日、および20日から26日の間でさまざまな演目が上演されます。特に、今回の公演には、吉田和生が役を務める重要な役柄が含まれており、彼の芸を直に観ることができる貴重な機会でもあります。

「妹背山婦女庭訓」とは



『妹背山婦女庭訓』は、王朝時代のロマンを背景にした壮大な物語です。この物語は、敵対する家の若者たちの恋物語を中心に展開し、まるで日本版『ロミオとジュリエット』のような緊迫感を持つ作品です。全体は三つの部に分かれており、それぞれの部で異なる視点から物語が語られます。第一部では、恋人同士の出会いとひたむきな愛が描かれ、第二部では政治的な悲劇が展開、最後の第三部では、身分を超えて愛を貫こうと奮闘する娘の物語が繰り広げられます。

演出や舞台装置



今回の公演では、特に舞台セットにもこだわりが見られます。演技中には、日本の四季の移ろいを感じさせる美しい風景が展開され、観客はその中で物語に引き込まれていきます。さらに、床には上手と下手の両方を用意するという斬新な試みがなされており、演者たちの掛け合いを一層楽しむことができるでしょう。

吉田和生の受賞歴



吉田和生は、1957年生まれで、伝統芸能の継承者として重要な役割を果たしてきました。彼は多くの賞を受賞しており、平成29年には「重要無形文化財保持者」(人間国宝)に認定されました。今回の公演でも、彼の特別な演技が期待されています。彼が演じる役は、これまでの師匠である吉田文雀が得意としたものであり、伝承の流れを感じさせるものです。

地域文化の振興



国立劇場は、地域の文化振興にも力を入れており、首都圏の劇場での公演を通じて多くの人々に文楽を広めています。今回の文楽公演も、そんな一環として位置付けられています。多くの人が集まり、文楽の魅力に触れることで、文化的なつながりが生まれることを願っています。

この公演は、文楽初心者から熱心なファンまで、幅広い層の観客に楽しんでもらえるものとなるでしょう。観劇を通じて日本の伝統文化に触れ、豊かな感動を与える機会をお見逃しなく!

チケット情報



公演のチケットは、国立劇場チケットセンターや各会場の窓口で購入可能です。定価は、1等席が9,000円、学生料金は6,300円に設定されています。特別割引制度もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。観客の皆様のご来場を心よりお待ちしています。



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会社情報

会社名
文化庁
住所
京都府京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番4
電話番号
075-451-4111

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