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奈良県王寺町に新たにオープンしたカフェ「THE-O（ジオ）」では、分身ロボット「OriHime」を通じたユニークな就労支援が始まりました。

このカフェは王寺駅ロータリーに位置し、日常使いのカフェとして地域に根付くことを目的としています。「THE-O」は、東京・恵比寿に本店を持つスチーム食パン専門店「STEAM BREAD TOKYO」のパンを提供し、毎日通いたくなるようなモーニングメニューを展開しています。

分身ロボットによる接客

「THE-O」の特徴的な取り組みとして、難病や重度障害の方が分身ロボット「OriHime」をリモート操作し、店内で接客を行うことが挙げられます。このプロジェクトは、「当たり前が拡張された日常を提供する」というビジョンのもと、障害や福祉への偏見を和らげ、外出が難しい方々の社会参画の場を提供することを目指しています。

「THE-O」は、「すべての個性が報われる道を開く」という理念を掲げるHIRAKU Groupが運営しており、障害を抱える多くの方に新たな就労の機会を提供しています。

居心地の良い空間

店内は広々としており、全40席の配置で多様な方が利用しやすい設計になっています。カジュアルなカフェスペースに加え、「OriHimeシート」と名付けられた特別な座席も設置されており、分身ロボットを体験することができます。全席には電源と無料Wi-Fiが完備されており、必要な設備も整っています。時間制限もないため、訪れる人々がリラックスできる空間を提供しています。

日常使いのカフェ

「THE-O」は、単に分身ロボットがいるカフェではなく、「毎日通いたい日常使いの場」として位置づけられています。参観目的でOriHimeを求めるのではなく、自然な形で人々が訪れ、日常的に利用する場を作ることが重要だとされています。このため、朝食やブランチのメニューが充実しており、美味しいコーヒーやトーストを気軽に楽しめるよう工夫されています。

特別イベントの開催

この新しい取り組みを記念して、2023年10月5日（木）14時から、著名な開発者・吉藤オリィ氏を招いたイベントを開催します。当日は、事業の概要やOriHimeの開発経緯、実演デモなどが予定されています。一般の参加も受け付けているものの、座席に限りがあるため早めの申し込みが推奨されています。

このように、「THE-O COFFEE & BREAD」は、ただのカフェではなく、障害を持つ方々が気軽に働ける場所を提供し、社会の意識を変えていくための大きな一歩を踏み出しました。今後の展開がとても楽しみです。

関連リンク

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