企業内保育園設立で女性リーダーが8.5倍に増加したアワーズの取り組み
株式会社アワーズは、和歌山県白浜町のテーマパーク『アドベンチャーワールド』を運営しています。近年、企業内保育園『キラボシ』の設立を通じて、従業員の女性管理職を8.5倍に増加させたことが大きな話題となっています。本記事では、この取り組みとTUNAGというデジタルプラットフォームの導入について詳しく報告します。
企業内保育園『キラボシ』設立の背景
アワーズでは「こころでときを創るSmileカンパニー」という理念を掲げ、社員の幸せを大切にする方針を取っています。しかし、県外出身の社員が多く、子どもが生まれた際に親のサポートを受けることが困難な状況に直面していました。特に、2人目の子どもが誕生することで、仕事と育児の両立が難しくなる「2人目の壁」が存在し、多くの女性社員が退職を選ぶ場面がありました。これを解決するために、2018年に企業内保育園『キラボシ』が設立されました。
保育園設立の準備とアプローチ
設立にあたっては、プロジェクトチームを編成し、社員からのヒアリングを行いました。アドベンチャーワールドの自然環境や動物との触れ合いを通じて、独自の教育プログラムを取り入れました。また、保育園が「選択肢の1つ」として捉えられるよう、企業内保育園についての理解を深める取り組みも実施。加えて、ICTサービスを導入し、保護者と保育園の間でスマートフォンアプリを通じたコミュニケーションを図るなど、働きやすさを追求しました。
TUNAG導入の背景と選定理由
企業理念の実現に向け、アワーズでは社内ポータルサイトとしてTUNAGを導入しました。新型コロナウイルスの影響で多くの企業が苦境に立たされる中で、組織のレジリエンスを高める必要性が感じられました。TUNAGは社内の情報共有を一元化し、業務の効率化を図るために選ばれました。
取り組み内容と効果
TUNAGは全社員が利用できるアプリとして機能し、保育園のスタッフと飼育スタッフが連携を深めるための重要なツールとなっています。各部署の活動が可視化され、保育園スタッフが他部署の取り組みを参考にするなど、情報共有が促進されています。2022年10月には初の運動会が開催され、社員の約9割が関心を示し、多くのコメントが寄せられるなど、社内のエンゲージメントも高まりました。
女性管理職の増加と多様性の向上
保育園設立以降、女性管理職の数は2名から17名に増加しました。このことは、障がいのある方や外国籍の方、LGBTQ+の方など、多様な人材が活躍できる環境の創出を促進しました。TUNAGを通じて、産休・育休中の社員ともつながりを持ち、孤立感を軽減した取り組みも評価されています。これにより、復帰しやすい職場環境が整いつつあります。
まとめ
アワーズが取り組んでいる企業内保育園の設立とTUNAGの導入は、社員の幸福度を向上させ、働きやすい環境づくりに寄与しています。従業員の多様性を重視し、女性リーダーの活躍を支援する姿勢が評価され、多くの企業にとってのロールモデルとなることでしょう。
詳細な事例については、
TUNAG公式サイトをご覧ください。