株式会社Octa Roboticsは、最近1億円の資金調達を行い、新たなロボットインフラ「LCIサービス」の本格導入を発表しました。このサービスは、ロボットとビル内の設備間の連携を高め、ロボットが単独でフロアやエリアを移動できるようにします。これにより、従来のロボット導入時の効率性が一層向上し、企業活動のデジタル化が進むことが期待されています。
LCIサービスの特徴
LCIサービスは、Octa Roboticsが独自に開発したインターフェースサービスで、ロボットとビルの設備(エレベーターや自動ドアなど)との連携を実現します。これにより、ロボットはフロアを跨いだ移動が可能になり、より柔軟な運用が促進されます。さらに、このサービスは経済産業省が策定したRRIプロトコルに準拠していて、様々なロボットベンダーやエレベーターメーカーとの接続が容易です。
進化の背景
近年、労働力不足の解消がロボット活用の主要な目的として注目されていますが、多くの企業でロボットが必ずしも生産効率を改善する結果には至っていません。この問題は、ロボットがフロア跨ぎの移動ができないことによる制約から生じています。したがって、Octa Roboticsはこの課題解決に向けて、ロボットに優しい環境を整備するためのLCIサービスの開発に乗り出しました。
導入企業の期待
例えば、大和ライフネクストでは、建物管理業における人材不足解消として、清掃や警備のロボットを活用しています。関口氏は「ロボットの自律移動が要」として、Octa RoboticsのLCIサービスに大きな期待を寄せています。この協業により、「ヒト」と「ロボット」両者の強みを生かした新しい時代の建物管理が実現される見込みです。
資金調達の意義
Octa Roboticsは、独立系ベンチャーキャピタルANRIから資金を調達しました。これにより、同社のLCIサービスをさらに拡張するための施策に活用されます。調達した資金は、サービスのマーケティングや優秀な人材の採用に使われ、実際に企業に導入してもらうための支援体制も強化される予定です。
会社概要
株式会社Octa Roboticsは2021年に設立され、ロボットを組織間コミュニケーションの一環として活用しています。ホームページは
こちらからご覧いただけます。今後、ロボットと人が共存し、更に便利で快適な空間が提供されることが期待されます。