訪日外国人支援
2020-06-08 15:01:36

帰国できない訪日外国人を支援!東京と金沢のホテルが無償宿泊を提供

温かいサポートが生んだ「Room for Rescue」



2020年、コロナウイルスの影響で日本へ来た外国人観光客は次々と帰国の道を絶たれました。そんな中、東京と金沢に位置する宿泊施設が力を合わせ、無償で宿泊を提供するプロジェクト「Room for Rescue」を立ち上げました。これまで1,000泊を超える支援が行われ、多くの外国人に安堵をもたらしています。この取り組みの詳細と、滞在したゲストの実際の声に焦点を当ててみましょう。

参加企業の背景



このプロジェクトには、金沢にある「Kaname Inn Tatemachi」を運営する株式会社Slacktide、東京に5棟の宿泊施設を持つ株式会社シェアードバリュー、さらに2棟を運営するLIFE BONDS合同会社が参加しています。

彼らは、訪日外国人が母国に帰れなくなる状況を受けて、各施設の部屋を無償で提供し、支援を行いました。

宿泊者の多様性と声



このプロジェクトには、観光旅行やワーキングホリデー、留学目的で日本に訪れた外国人が滞在しました。年齢や性別、国籍も多様で、計12カ国からのゲストが参加していました。無事に帰国したゲストも多くいますが、現在も帰国の目処が立っていない方もいらっしゃいます。

滞在中の彼らからは、感謝の声や日本での体験が語られました。いくつかのコメントを見てみましょう。

  • - イタリア:「地域のレストランが食事を提供してくれ、本当に助かりました。」
  • - アルゼンチン:「この状況下でも日本で過ごせて、本当に感謝しています。」
  • - ロシア:「最初は帰るつもりでしたが、日本にいる方が安心だと感じます。」

これらの声は、プロジェクトの重要性と、支援の影響を物語っています。

SNSを通じた広がり



「Room for Rescue」の取り組みは、SNSや地域メディアを通じて広まりました。金沢の新聞やテレビ、ラジオを見た方々が口コミを通じて情報を拡散した結果、多くの訪日外国人が支援を求めて連絡をしました。また、アルゼンチン大使館のFacebookページでも取り組みが紹介され、さらなる宿泊の問い合わせが寄せられました。

感染防止対策の徹底



宿泊施設では感染防止のための対策も徹底されており、非対面でのチェックインや手指の消毒、毎日の検温が義務化されています。この取り組みにより、今のところ感染者は報告されていません。

地域とのつながり



地元の飲食店からの無償の食事提供もあり、ゲストは日本の食文化を楽しむことができました。地域とのつながりを感じながら、宿泊者たちは金沢での生活を満喫しています。

プロジェクトの経緯



このプロジェクトは、Kaname Inn Tatemachiが自身のビジネスを守るために開始した取り組みから発展しました。観光客の減少が地域の飲食店を直撃し、彼らの支援を行う中で、帰国困難な外国人の存在を知り、このプロジェクトに繋がったのです。

今後の展望



「Room for Rescue」は、帰国が難しい外国人を支援し続けるとともに、様々なサポートを提供し、彼らが日本での生活をより豊かにできるよう努めています。地域と協力しながら、このプロジェクトは今後も成長していくことが期待されています。

お問い合わせ



今後、さらなる宿泊希望者や支援を希望する飲食店などがあれば、ぜひ公式ウェブサイト(https://kaname-inn.com/room-for-rescue/)からご連絡いただきたいと思います。

多くの人々が集う日本の地で、互いに支え合い、思いやりのあるコミュニティを築くことができるのは素晴らしいことです。これからも「Room for Rescue」の活動が広がり、多くの人々の心を温めることを願っています。

会社情報

会社名
株式会社Slacktide
住所
石川県金沢市竪町41
電話番号
076-222-2332

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