近年、持続可能な社会を目指す動きとして、循環型経済の重要性がますます叫ばれています。この流れに乗り、マークテック株式会社は「完全リサイクルPTシステム」を新たに提供開始すると発表しました。このシステムは、品質保証を提供する企業としての同社の使命を反映した、革新的な非破壊検査のアプローチです。
開発の背景
自動車や航空機などの製造業界では、蛍光浸透探傷(PT)装置が広く利用されていますが、これらの装置が生み出す洗浄廃水の処理は厄介な問題でした。従来は、これらの廃水を産業廃棄物として処理するか、工場内の廃水処理システムで対処する必要があり、そのためのコストや手間が負担として存在していました。
そこで、マークテックは廃水を効率的にリサイクルし、さらには浸透液も再利用可能なシステムを開発しました。これにより、コスト削減だけでなく、環境への負担も軽減できます。
システムの特徴
1.
専用蛍光浸透液(PAT.P)
新たに開発された蛍光浸透液は、従来の製品と同様の性能を維持しながらも、環境への影響を低減しています。この浸透液は水に溶けにくく、再生効率が高いのが特徴です。また、再生水を使用しても腐敗が起こりにくいため、作業場の快適さを向上させることにもつながります。
2.
完全リサイクルPT装置(PAT)
この装置では、特殊な処理を施した洗浄水を何度も使用でき、使用量を従来の約1/4に減少させることが可能です。また、独自の油水分離フィルターにより、半年以上の長期間使用が可能です。これにより、お客様の作業コストを大幅に削減することが期待されています。
3.
蛍光浸透液・買い取りサービス
油水分離装置で回収した浸透液は、通常廃棄されるものですが、マークテックではその油分をリサイクルできるため、有価物として買い取りが可能です。これにより、環境負荷を軽減しながら、経済的なメリットも享受できるのです。
環境的・経済的なメリット
この『完全リサイクルPTシステム』の導入により、企業は廃棄物削減や二酸化炭素の排出たいへん低減が期待されます。特に、再生品を利用することにより、運用コストを大きく削減できる点も見逃せません。この取り組みは、ただのコスト削減にとどまらず、企業としての社会的責任を果たすことにもつながります。
まとめ
マークテック株式会社は、その革新的な取り組みで循環型経済の実現に貢献しようとしています。これからの時代、企業は環境負荷を減らしつつ、持続可能な経営を行っていくことが求められます。『完全リサイクルPTシステム』は、その一助として非常に重要な役割を果たすことでしょう。
お問い合わせ先
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