柏崎刈羽原発の危険
2025-05-21 16:34:26

柏崎刈羽原発の避難計画がもたらす危険とは?集会開催

柏崎刈羽原発の避難計画問題に関する集会



新潟県の柏崎刈羽原発の再稼働を巡って、地域住民の同意が重要な焦点となっています。その一因として、避難計画の実効性が問われています。原子力規制委員会が定めた原発災害対策指針では、原発事故発生時には、原発から半径5km圏内(PAZ)の住民は即時避難が必要とされています。一方で、半径5-30km圏内(UPZ)の住民は屋内にとどまることが推奨されます。

しかし、自然災害が発生した場合、これらの避難計画の実施が難しくなることが懸念されています。先の能登半島地震では、多くの家屋が崩壊し、避難路が封鎖される事態が発生しました。もし、地震と原発事故が同時に発生した場合、避難や屋内退避が困難に陥るリスクが示されています。さらに、重雪の為に道路が通行できなくなるようなケースにおいても避難が難しくなることが予測されます。

柏崎刈羽原発の「緊急時対応案」では、通常であれば即時避難が求められる5km圏内の住民も、大雪などの状況下では屋内待機を余儀なくされることが定められています。しかし、この決定には問題があり、IAEAの判断基準である線量100mSv/週を超える可能性があるとの危惧もあります。

このような背景の中、3つの団体、FoE Japan、原子力規制を監視する市民の会、規制庁・規制委員会を監視する新潟の会は、避難計画の問題点を討議する集会を開催します。集会には、新潟市在住の桑原三恵さん、また原発からわずか3キロの地点に住む陶芸家・吉田隆介さん(前宮川町内会長)が登壇する予定です。

参加者たちは、複合災害時の避難と屋内退避に関する問題を政府に直接提起する機会を持ちます。意見交換の冒頭には、原子力災害対策本部長である石破首相宛に、緊急時対応(避難計画)を承認しないよう要望するオンライン署名も提出される予定です。

参加方法


集会は2025年5月26日(月)に、参議院議員会館B104で実施され、オンライン参加も承認されています。集会は12:30から14:00の予定で、その後14:15から政府との交渉が行われます。会場に参加される方は、12:00から通行証を受け取ることができます。オンラインで参加を希望される方は、あらかじめ登録が必要です。

この集会は、大変重要なテーマを扱っており、地域住民の安全性を考慮した避難計画がどれほど実効性を持つのか、その実現可能性について熱い議論が交わされることでしょう。たくさんの方々の参加をお待ちしております。


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会社情報

会社名
認定特定非営利活動法人 FoE Japan
住所
東京都板橋区小茂根1-21-9
電話番号
03-6909-5983

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