徳島大正銀行がクラウド型プラットフォームを導入
令和6年10月7日、徳島大正銀行は、事業性融資の領域において国内初となるクラウド型銀行業務統合プラットフォーム「nCino」の全面採用を発表しました。この新しいプラットフォームは、お客様への価値提供の向上と職員の働き方改革を目的としており、銀行業務のデジタル化を推進する重要なステップとなります。
1. 新プラットフォーム導入の背景
徳島大正銀行は、10年後の理想的な姿である「人、地域、社会と共に成長し続ける銀行」を目指し、令和5年4月より「X-formation For All~みらいへの挑戦」というテーマの第2次経営計画を開始しました。その実現に向けては、お客様の多様なニーズへの対応や職場環境の改革が重要です。さらに、同年にデジタル戦略を策定し、顧客サービスの高度化と業務プロセスの効率化を進めています。その一環として、nCinoプラットフォームの導入があります。
2. プラットフォームの概要
新しいプラットフォームでは、顧客情報を一元的に管理することができ、これにより複数の業務システムを跨ぐ煩雑な事務作業の削減が期待されています。特に、顧客がオンラインで取引に必要な書類の受け渡しや電子契約を行える新サービスを提供し、利便性を大幅に向上させることが見込まれます。また、業務のペーパーレス化を推進することで、事務作業の効率化にも寄与します。
3. 目指す未来
徳島大正銀行は、nCinoプラットフォームの運用によって機敏な対応が可能となり、顧客ニーズに対して柔軟に機能を追加していくことができます。グローバルベースのベストプラクティスを利用して、顧客へのサービス向上を継続的に追求する方針です。
さらに、プラットフォーム導入後のシステム開発や運営も社内で内製化を進めていく予定で、これにより迅速な対応能力を持った組織体制を構築することができます。
4. プラットフォームの稼働開始日
このプラットフォームは令和8年10月からの稼働を予定しており、更なる顧客サービスの向上と業務効率化を図っていきます。
5. nCinoについて
nCino株式会社は、米国NASDAQ上場企業の日本法人であり、世界中の1,850以上の金融機関に対して、銀行業務に必要な機能を統合したクラウド型プラットフォームを提供しています。徳島大正銀行と同様に、多くの銀行がデジタル領域での変革を模索しています。
まとめ
徳島大正銀行のnCinoプラットフォーム導入は、デジタル化が進む現代において、顧客との関係を深めつつ業務の効率化を図る重要な取り組みです。地域密着型の銀行として、顧客のニーズに応えるためにこれからもさまざまな努力が続けられることでしょう。