テレビの料理番組がNFTに!?
最近、食の未来に関する革新的なプロジェクトが誕生しました。株式会社ZEXAVERSE(ゼクサバース)は、「食」を科学する株式会社味香り戦略研究所、及び音響通信のディープテックであるAiryMedia株式会社と提携し、Web3やフードテック、音響通信といった異なる分野の技術を融合させた新しい食体験の実現に向けて動き出しました。
プロジェクトの概要
このプロジェクトでは、ゼクサバースが運営するWEB3型放送局ZEXA TV(ゼクサティーヴィー)において、新たに開始される料理番組で、視聴者が特別なレシピをNFTとして楽しむことができる仕組みが提供されます。番組は2025年6月に放送開始予定で、視聴者は番組内で紹介されるレシピをNFTとしてコレクションし、体験することができるのです。
NFTによる新しい価値提案
このNFTには、レシピの詳細や調味料の配合比率、料理を分析した味覚データ、さらにはプロのシェフによる工夫などが含まれます。これにより、単なるデジタルデータを超え、“味の記憶”そのものを所有・共有する価値が再提案されています。
特に、味香り戦略研究所の分析技術を利用して、レシピの味を数値化することで、レシピはただの調理手順の記録に留まることなく、より豊かな情報を持つデジタル資産としての価値を得ることができるのです。
音響通信の技術活用
AiryMediaが開発した「音響透かし」技術を使うことで、テレビの音声にNFT情報を埋め込み、スマートフォンを通じて視聴者がNFTを受け取れる仕組みを実現します。この技術により、視聴者は特別なウォレットがなくてもNFTを簡単に受け取ることが可能になります。これが「Watch to Earn」の体験を実現し、視聴者に新たな参加型の放送体験を提供します。
フードプリンターとの連携
将来的には、これらのレシピNFTをフードプリンターと連携させることで、番組内で紹介された“味”を自宅で再現できる可能性を秘めています。このように、視聴者はテレビ番組を楽しみながら、実際の料理体験をデジタルとリアルの両面で享受することができるのです。
プロジェクトの展開
プロジェクトは大きく3つのフェーズに分かれて展開されます。まずはフェーズ1として、一部地域の郷土料理NFTを試験的に配信。続くフェーズ2では全国の番組・地域と連携したNFT展開が行われ、最後のフェーズ3ではフードプリンターとの連携による“味のプリント”体験の実装が予定されています。
企業の背景
株式会社ZEXAVERSE
株式会社ZEXAVERSEは、WEB3技術を使って社会を豊かにすることを目指す開発系ベンチャーです。
株式会社味香り戦略研究所
この研究所は、味や香り、食感を可視化し、定量化する技術を提供する企業です。消費者の嗜好をビジネスに活かすためのソリューションも展開しています。
AiryMedia株式会社
AiryMediaは、音響技術に特化したディープテック企業で、メディアの創出を目指しています。
このように、食の未来に向けた革新的な試みが進んでいます。今後の展開に期待が高まります。