オリゼ、米麹で世界へ
2024-06-25 11:09:59

米麹文化が世界へ!オリゼが米国法人SAN-J International Inc.と業務提携

日本の伝統発酵技術を用いて社会課題解決を目指す株式会社オリゼは、米国でグルテンフリーたまり醤油の製造・販売を行うSAN-J International Inc.との業務提携を発表しました。

この提携により、オリゼが販売する米麹発酵糖分「オリゼ甘味料」を使った商品の米国展開が本格的に始動します。両社は、日本の伝統的食文化である発酵食品の魅力を世界に発信し、日本の発酵文化を世界に広めたいという共通のビジョンを持っています。

オリゼが販売する「ORYZAE GRANOLA」は、オリゼ甘味料を使った砂糖不使用・添加物無添加のグラノーラです。米国では、SAN-J社との共同開発商品「SAN-J PREMIUM KOJI GRANOLA」を展開し、グラノーラ市場が大きい米国でシェア拡大を目指します。これにより、日本の伝統技術である麹の認知度向上も期待されています。

SAN-J社は、1970年代から日本の「たまり醤油」を北米の食卓に広めてきたパイオニアです。小麦、人工保存料、遺伝子組換原料を一切使用せず、現地の自社工場で生産・販売を行う日本の発酵食品メーカーとして高い知名度を誇っています。

今回の業務提携では、両社の製造・販売ノウハウを共有し、海外における日本の発酵文化の認知拡大と新たな発酵ビジネスの創出に取り組む予定です。

オリゼは、オリゼ甘味料の販売拡大を通じて、人々の健康増進と社会課題の解決を目指しています。現在、国内販売のみを行っていますが、世界中で甘味料市場は成熟しており、特に砂糖代替甘味料の市場は欧米で大きく成長しています。世界の砂糖代替甘味料市場は、2022年の79億1000万ドルから2029年までに128億6000万ドルへ成長すると予測されています。

オリゼは、世界各国へオリゼ甘味料を広めることで、サステナブルな世界の実現を目指しています。米国における発酵食品の小売り売上高は、2018年から2020年にかけて約20%成長しており、発酵×砂糖代替甘味料である「オリゼ甘味料」は、米国市場でも受け入れられる可能性が高いと言えるでしょう。

今回の業務提携は、具体的な内容として、以下のような取り組みが予定されています。

1. 販路及びブランド価値の相互活用
SAN-J社の米国での知名度と信頼度を活用し、オリゼ商品の米国及び欧州での販売を拡大します。

2. 新商品の共同開発
SAN-J社の米国市場におけるマーケティング実績とオリゼの発酵技術を活かし、新たな麹発酵製品を開発します。

共同開発商品の一例として、「PREMIUM KOJI GRANOLA」が挙げられます。容量は10オンス(約280グラム)で、フレーバーはORIGINAL(プレーン)、COCOA(チョコ)、MATCHA(抹茶)の3種類が予定されています。

オリゼ代表取締役の小泉泰英氏は、今回の業務提携について、「当社の技術は日本国内だけにとどまるものではなく、世界各地の余剰米を使って甘味料を生み出すことができます。この技術を世界に拡大し、世界規模で社会課題解決を目指していくためには、まず巨大な甘味料市場を有する米国への進出が必要だと考えました。発酵業界の大先輩であるSAN-J社の佐藤さんにサポートいただき、世界進出挑戦のチャンスを実現できたことを嬉しく思います。日本の発酵文化が世界の食卓に広まることで人も地球も健康になる世界を目指して参ります。」とコメントしています。

オリゼ甘味料は、米麹から作る砂糖代替甘味料です。発酵によって米から引き出した優しい甘さが特徴で、罪悪感なく”甘いしあわせ”を楽しめます。自社ブランド「フードコスメ ORYZAE」をはじめ、保育園給食や菓子製造など幅広く活用されています。古米や規格外の米をアップサイクルして製造することも可能で、サステナブルな甘味料を生み出す技術として企業コラボなども実施しています。
オリゼとSAN-J社の業務提携は、日本の伝統発酵技術である米麹の文化を世界に広めるための大きな一歩と言えるでしょう。両社の強みを活かした戦略的な取り組みは、今後の発酵食品市場に大きな影響を与える可能性を秘めています。

特に、米国市場への進出は、日本の発酵食品にとって大きなチャンスとなります。米国では、健康志向の高まりや食の多様化が進んでいることから、発酵食品への関心が高まっています。オリゼの「オリゼ甘味料」は、砂糖代替甘味料として、健康意識の高い米国消費者にとって魅力的な商品と言えるでしょう。

また、SAN-J社の米国における豊富な販売網とブランド力も、オリゼにとって大きなメリットとなります。SAN-J社は、長年米国市場で培ってきた経験と実績を持ち、オリゼ製品の米国市場への浸透を強力に支援してくれるでしょう。

今回の業務提携は、日本の発酵文化を世界に広めるだけでなく、サステナビリティの観点からも注目されます。オリゼは、古米や規格外の米をアップサイクルしてオリゼ甘味料を製造しており、食料廃棄物の削減にも貢献しています。

オリゼとSAN-J社の取り組みは、世界の発酵食品市場の活性化に貢献するとともに、持続可能な社会の実現にも貢献していくことが期待されます。今後、両社の連携がどのように展開していくのか、注目していきたいと思います。

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